窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

新型インフルエンザ・上昇と下降の微妙な釣り合い。

2009-11-16 00:02:22 | Weblog
・感染症発生動向調査の状況です。

 ・定点あたり報告数の順位

           10月25日      11月 1日     11月 8日

     1      北海道         愛知          愛知
     2      愛知          秋田          秋田
     3      福岡          北海道         滋賀
     4      兵庫          三重          福岡
     5      秋田          福岡          宮城
     6      三重          宮城          大分
     7      神奈川         滋賀          新潟
     8      滋賀          兵庫          石川 
     9      岩手          埼玉          青森
    10      埼玉          新潟          三重
    11      大阪          神奈川         北海道
    12      東京          青森          埼玉
    13      沖縄          大分          岩手

 全国推計値   114万人       154万人       153万人         

・本日終了時点での累積患者数(全国推計値)        916.7万人
  (第28週以降の合計です。)      

・コメント

 愛知がかろうじて1位をキープしました。

 大分、石川、青森がトップ10入りし、北海道、兵庫、埼玉がはずれました。

 愛知、福岡、滋賀、秋田、三重はご常連です。

 ご常連が5割に減りました。

 先週に引き続き、振興勢力との入れ替わりが起きています。


 トップ10に新たに登場した県や、順位を上げている県では、第45週でも感染者の
 増加がみられます。

 他方、順位を下げている県や、スコープをはずれてしまった東京や大阪では
 感染者の減少がみられます。

 そして、これらをたしあわせた全国平均は、増えもせず、減りもせずのちょうど
 「バランス」したかのような状況が第45週の状況です。

 第46週の報告では、このバランスが崩れていると思われますが、上昇するのか、
 下降するのか今のところはなんとも読み切れません。

 第46週というのは15日までの週ですので、すでに起こってしまった事なのですが
 我々には知るすべがないのです。

 情報技術がこれだけ発展しているのに、情けないことですね。

 ま、いずれにしても「ピークエリア」にいることだけは確かなようです。

・北海道の現状と予報
                 確定         確定         予報
               11月 1日     11月 8日      11月15日
 定点あたり        49.08       37.38        24.41
 北海道推計値       9.9万人      7.5万人       4.9万人         
 累積患者数        53.2万人     60.8万人      65.7万人
 100人あたり        9.5人       10.8人        11.7人                

未成年者の感染は8日時点で、100人に55.0人になりました。

15日には、100人に59.5人になります。

5人に3人の感染者です。

流行ピークのすぎた北海道と沖縄では、ワクチン接種は、完全に遅れですね。


・沖縄の状況(第45週  11月2日~11月8日)

 定点あたり       26.76人
 沖縄推計値      1.5万人         
 累積患者数      20.5万人    100人に14.8人に相当 
 累積未成年患者数  18.0万人    100人に53.3人に相当

 沖縄は、最初のピークを第34週に迎えその後減少に転じましたが、再度
 第41週から上昇をはじめて、ようやく第44週に2回目のピークを迎えたようです。

 なお、沖縄の発表された定点情報は30.16人ですが、総数1749人中A型感染が
 1552人ですので、新型インフルエンザの感染者定点あたり26.76人となります。


PS   マスコミというものは、、。

金曜日に厚生省の先週まとめの定例発表があります。

発表内容が「分かりやすい。」内容ですと、翌日の朝刊にはちゃんと記事がのります。

ところが、今回の発表のように「分かりにくい」あるいは、「一刀両断できない」
内容ですと、とたんにマスコミ諸君はダンマリとなってしまいます。


そうなる理由もわからない訳ではありませんが、現実の複雑さや豊かさを伝えることが
できていないということと同じことですね。

マスコミ報道を「現実と同じ」と思い込む読者や視聴者は、ですから「リスク」を
持ってしまうことになります。

液晶TVや新聞の向こう側に「現実を読む」為には、ある程度の「見識」がいりますか。

まあいつの時代もそうだったんでしょうけれど。


コメント
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