ROOM210-付録

10年ぶりブログ復活!

YAMAHA NS-10M 7号機修理

2022年01月03日 | オーディオ
皆さんもう飽きたかもしれませんが、またNS-10M修理ネタです。
言っときますけど業者ではありません。
単に修理が好きなだけで・・・
証拠に今回は修理難易度が高い個体をゲット。
(業者はこんな個体は買わないと思われ)

ウーファーが・・・・

今回の個体は
 ・極初期モデル
 ・ボディ なんか液体をこぼした跡が有るので10点満点中3点
 ・ツイーター 結構汚れ有り
 ・ウーファー 液体の跡が・・・
        結構黄ばみも有り。
        センターキャップが派手に凹んでいます。
         エッジは結構堅い
10点満点中2点
 ・音 見た目に反して音はまとも!!!! 

絶対酷い音がすると思ったのですが、意外と良い音がしています。
いつものようにバラしてツイーター用電解コンデンサー(正規2.7μF)を測定します。

 1個目 3.0μF
 2個目  2.9μF
 3個目  2.9μF
 4個目  2.8μF
今までで一番まともです!!!
電解コンデンサーの容量誤差を10%とすると非常に優秀。
コンデンサーをよく見ると・・・・いつもと色が違う!?
今まで見たのはU-CON製クソ電解コンデンサーでしたが、これはなんと天下のニチコン!

どうやら極初期はU-CON製ではなくニチコン製だったのですね。。
とはいえとりあえず電解をフィルムに交換。(写真撮るの忘れていました。)

エンクロージャーですが、正面の塗装が酷かったのでやりたくなかったのですが正面含めて5面塗装しました。
寒い時期に塗装したのが悪かったのか、サンディング不足だったのか塗装後は木目が死んでイマイチでした。
本来は塗装がなじんで木目が浮き上がるのですが、スプレーのつぶつぶが目立ちます。
ん~~

問題はこのウーファー

今まで漂白ばかりでしたが、今回は白く塗ってみたくてこの汚いウーファーを選んだ訳です。
着色剤はヤフオクに出品されているymsa3511さんの専用塗料。
2種類のハケや綿棒やIPアルコール付き綿も付いています。

アルコールで綺麗に脱脂して塗ってはみたのですが、1回では下地の黄色が隠れませんね。。。

2回目塗っても下地が見えます。

3回目塗っても駄目・・・
上塗りしても下に塗った塗料を溶かしてえぐり取って下地が見える感じです。
ようは紙に塗料が染みこんでいないようです。
(塗装前にサンドペーパーで軽く磨いた方が良かったかも)
着色も難しいもんで。。
筆を押しつけると下に塗った塗料がえぐり取られるので、ポンポンと叩くように塗ってみた所、うまく重ね塗りが出来ましたがちょっとデコボコが・・・
薄めた塗料を上から塗ってみようかと思いましたが、また下地が出そうなので断念しました。
こんな感じ

あと黒いペンキの部分の境目が難しいですね。
老眼ってのもありますが実体顕微鏡を引っぱり出して境目の着色&補修。。

エッジですが、裏からブレーキフルードをたっぷり塗って3~4日放置してたら結構柔らかくなりました!(冬場の場合)
以前JBLの4312のエッジに付いたゲル状のダンプ材を柔らかくするには絶大な効果がありましたが、NS-10Mのクロスエッジにはあまり効果が無いと思ってました・・・
こりゃ以前レストアしたスピーカーにも塗らないといけませんね。。

ツイーターも綺麗に。
ツイーターの金網の外し方と、取り付け方のコツがつかめて来ましたので、いつかその辺をまとめた物をアップします。

完成!
遠目には綺麗です!
音もばっちりNS-10Mの音。
下が程度の良いNX-10MXで、上が今回のNS-10M 7号機です。

結局着色が良いのか漂白が良いのかと言われると・・・・? まだ結論出ず。
今の時点で言えるのは
黄ばみが弱めな個体は漂白が楽ちんでナチュラル
黄ばみが強めの個体は着色の方が安全で綺麗な仕上がりかも。
漂白を何度も行うとコーンが歪んで取り返しの付かない事に。
次回は紙やすり+漂白+着色でやってみようかな?  とまたNS-10Mが増えて行くのでした。

ちなみにビフォー

アフター

(毎回書きますが、周波数特性測定は無響音室では無いので200Hz以下は意味を持ちません。10KHz以上も・・)

NS-10Mに関するまとめを製作しました
      ↓(下をクリック!)
NS-10Mまとめ

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