高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

高齢者向け住まい・施設 その1 区別

2015年05月21日 | 老後と住まい
高齢者向けの住まいや施設は実に多様でどの施設を選んだらよいか迷います。先ず、施設と住まいは何が違うのかが問題です。投稿者は、住まいに関する権利で区別したら良いと考えています。高齢者向けの住まいや施設についての権利は大別すると所有権、賃借権、利用権があります。
所有権は一般のマンションと同じで不動産としての権利があります。つまり売買の対象となります。所有権に区分される高齢者向け住まいとして「シルバーマンション」などがありますが、概して高価です。
賃借権は借地借家法によって住む権利が保護され貸主に正当な理由がない限り住み続けることができます。高齢者向け住まいでは「サービス付き高齢者向け住宅」や「シルバーハウジング」、「公営の賃貸住宅」などがあります。
 利用権は、住まいと介護などのサービスを利用する権利です。契約によって権利が発生しますが、契約によってしか保護されません。契約によっては契約解除や居室の移動なども可能性があります。高齢者向け施設では「有料老人ホーム」、「ケアハウス」「認知症高齢者グループホーム」、「特別養護老人ホーム」があります。ただし、賃借権を適用している有料老人ホームもありますので、この場合は住まいと考えています。
 このように、投稿者は所有権、賃借権に基づいて住んでいる場合は高齢者向け「住まい」、利用権に基づいて住んでいる場合は高齢者向け「施設」と区別しています。
(投稿者のURL http://www.rougotosumai.com/ )