S&R shudo's life

ロック、旅、小説、なんでもありだ!
人生はバクチだぜ!!!!

真冬の狂想曲22-1

2007-03-09 10:16:39 | 真冬の狂想曲
 ノブが1211号室のドアをノックしたのは2時を少しまわった頃だった。俺の用意はもう出来ていた。俺はノブと一緒に部屋を出た。「小倉ステーションホテル」から「リーガロイヤルホテル」までは駅の連絡通路でつながっている。歩いても10分もかからない。俺達は「ラフォーレ小倉」で時間を潰し3時になると「リーガロイヤルホテル」に行った。
 ロビーを見渡し、待ち合わせのコーヒーラウンジをチェックして、またロビーに戻りホテル入口が確認出来る場所にあるソファーに座った。ここなら誰が入って来ても見逃すことは無い。あと30分で約束の4時になる。
 何人かの人がホテルに入ってきたが、みんなまっすぐフロントに向かった。俺はコートの袖を少し捲くりGショックを見た。後10分程で4時になる。ちょうど俺が顔を上げるた時、フロントに向かわず、コーヒーラウンジに向かう男が一人現れた。50代前半といったその男は、高そうなスーツでビシッと決めていた。頭は少し薄いが恰幅の良いなかなかいい男だ。筋者っぽくは見えないがたぶんこの男が坂本だろう。俺はノブにその男から目を離さないように指示して、視線をホテル入口に戻した。
 それから何人かがホテルに入ってきたが、あの男の仲間らしい奴等はいなかった。俺はノブにあの男の様子を聞いた。
コメント
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