俺と松はとりあえず1211号室に戻った。その部屋の床には出る前に猿ぐつわをかませて縛り上げていた平井が、涙と涎と血に顔を汚したまま転がっていた。俺達が部屋に入ってきても動かなかったが、死んではいないようだった。松は平井の猿ぐつわを外し、ロックタイを切った。平井はようやく弱々しく身体を動かした。
「とりあえずまだ判らんけど、いい話は出来たけよー、お前にも説明しちゃるけ、シャワー浴びて綺麗になってこい。頭もシャッキリさせなの」
そう言って松は平井をバスルームに連れて行った。バスルームはドアの近くにあって、俺が座り込んだベッドや、松が座るであろう窓際のちょっとした応接セットからは死角になっていたので、俺は重くなった腰を上げてバスルームのドアが見える位置まで椅子を引きずって行って、そこに腰を下ろした。
15分程で、汚れを落とした平井がバスルームから出てきた。汚れたままの下着を着けている。俺は松に言ってこの前用意した替えの下着を投げて貰った。そいつを平井に投げつけて、それに履き替えるように言った。平井はまたバスルームに戻り、新品の下着に着替えてから松の前に向かった。俺も心地よい弾力のベッドに戻った。
「とりあえずまだ判らんけど、いい話は出来たけよー、お前にも説明しちゃるけ、シャワー浴びて綺麗になってこい。頭もシャッキリさせなの」
そう言って松は平井をバスルームに連れて行った。バスルームはドアの近くにあって、俺が座り込んだベッドや、松が座るであろう窓際のちょっとした応接セットからは死角になっていたので、俺は重くなった腰を上げてバスルームのドアが見える位置まで椅子を引きずって行って、そこに腰を下ろした。
15分程で、汚れを落とした平井がバスルームから出てきた。汚れたままの下着を着けている。俺は松に言ってこの前用意した替えの下着を投げて貰った。そいつを平井に投げつけて、それに履き替えるように言った。平井はまたバスルームに戻り、新品の下着に着替えてから松の前に向かった。俺も心地よい弾力のベッドに戻った。