缶コーヒーを飲み干し、バスルームで顔を洗っていると、もう一つのカードキーでドアを開けて松が1211号室に入ってきた。
「おはよう!やっちゃん。よく眠れた」
朝からこのテンションだ。高血圧の奴が羨ましい。
「まーボチボチの」
朝は機嫌の悪い俺は低い声で愛想無く答えた。
部屋の奥に進んだ松は、転がっている平井に気付き俺に振り返った。
「こりゃなしか!すぐほどいてやれ!いったい何のつもりなんか!」
ほとほと甘い松は下着姿で転がっている平井に同情でもしてるようだ。自分を引っ掛けた相手にお優しいもんだ。
「お前何言いよんか。こうでもせんと俺達が安心して眠れんやんか。縛りもせんで寝ちょって逃げられたら俺にやかまし言おうが!だいたい甘いんよ松は」
俺の言っている事が理解出来たのだろう、溜息を深くつきながらも納得したようだ。
「解ったけ、もうほどいてやってくれ」
俺はザキに目で合図して、平井の手足のロックタイを切断させた。平井は怒気をおびた目で俺を睨みつけたが、平井には何も出来ない。睨みつける事ぐらいが精一杯だった。
「兄さん、松崎さん、俺コンビニ行って来ますけど何か要りますか?」
「おう、俺温かいコーヒーと煙草買ってきてくれ。松は?」
「俺もコーヒー買ってきて」
俺はベッドの下に放り投げていたコートのポケットから千円札を2枚取り出し、平井にもコーヒーを買ってやってくれと頼み、ザキに金を渡した。
「おはよう!やっちゃん。よく眠れた」
朝からこのテンションだ。高血圧の奴が羨ましい。
「まーボチボチの」
朝は機嫌の悪い俺は低い声で愛想無く答えた。
部屋の奥に進んだ松は、転がっている平井に気付き俺に振り返った。
「こりゃなしか!すぐほどいてやれ!いったい何のつもりなんか!」
ほとほと甘い松は下着姿で転がっている平井に同情でもしてるようだ。自分を引っ掛けた相手にお優しいもんだ。
「お前何言いよんか。こうでもせんと俺達が安心して眠れんやんか。縛りもせんで寝ちょって逃げられたら俺にやかまし言おうが!だいたい甘いんよ松は」
俺の言っている事が理解出来たのだろう、溜息を深くつきながらも納得したようだ。
「解ったけ、もうほどいてやってくれ」
俺はザキに目で合図して、平井の手足のロックタイを切断させた。平井は怒気をおびた目で俺を睨みつけたが、平井には何も出来ない。睨みつける事ぐらいが精一杯だった。
「兄さん、松崎さん、俺コンビニ行って来ますけど何か要りますか?」
「おう、俺温かいコーヒーと煙草買ってきてくれ。松は?」
「俺もコーヒー買ってきて」
俺はベッドの下に放り投げていたコートのポケットから千円札を2枚取り出し、平井にもコーヒーを買ってやってくれと頼み、ザキに金を渡した。