
青山に同潤会アパートが建設されたのは、大正15年(1926)のこと。
思えば大正15年の原宿とは、どんな所だったんだろうと想像します。
昔の写真を見たことがありますが、
当然歩道のガードレールもなく、まだ欅並木が植えられてなくて、
勿論ビルも殆ど建っていない表参道の一角に、
整然と並ぶ青山アパートが写っていました。
恐らく出来た当時は、とってもモダーンで新しい景観だったのではないでしょうか。
建物の至る所に、建設当時の年代を感じさせる、
20年代風の装飾がありました。
今ではただレトロに感じるこれらの装飾も、
当時にしてみればすごく新鮮に感じたのではないかと思います。
画像のような出窓も、住んでいる人にとっては自慢だったんじゃないでしょうか。

撮影をしている時に話しかけてきた、
上下ピンク色のスウェットを着たおばさんの話だと、
解体直前、1号棟(一番原宿寄りの建物)の一階角部屋の家賃が、
89万だということでした!
生まれ変わる青山アパートは、
階下がショッピングセンターで上階が住居になっていて、
もともと同潤会に住んでいた人たちの何割かが住み移る予定だそうです。
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■シリーズ:同潤会アパート■
・旧青山アパート #01
・旧青山アパート #03
・旧青山アパート #04
・同潤館
・表参道ヒルズ
・ゼルコバテラス
・柴犬と同潤館
・同潤会記憶アパートメント展
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