黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

お台場2006・豊洲埠頭1

2006-10-21 11:26:52 | 都市景観
最近延長したゆりかもめは、
お台場を越えて豊洲埠頭を縦断していますが、
その車窓から見える風景は、
かつてのお台場を彷彿とさせるものでした。



この豊洲埠頭の先端には、
以前は東京ガスの施設があったと思いますが、
今では移転したのでしょうか、更地が広がっています。



豊洲運河をはさんで、晴海埠頭の倉庫やビルがみえる新豊洲の駅前も、
ひたすら広大な空地が広がっています。
この一帯はかつて石炭埠頭があったあたりで、
90年代の初頭に訪れた時は、
まだ黒々と積まれた石炭の山をみることができました。

昭和49年 (1974) の空中写真には、
まだ石炭埠頭が稼働していた時の様子が写っています。


「国土画像情報(カラー空中写真) 国土交通省」より引用

新豊洲駅からは、蛇行した運河の先に、
かつて記事で取り上げた港湾局専用線の晴海橋が見えます。
ゆりかもめの高架と石炭埠頭が無くなったおかげで、
みることが出来るようななったアングルですね。



久しぶりに見た豊洲には、
かつて様々な荷揚埠頭があって、トラックが頻繁に行き交う、
ハードな印象の豊洲の面影は全くありませんでした。
ともすると最近出来たばかりの埋立地を造成しているようにも見えるくらいです。
都心の商業地や住宅街では決してありえない、
このゼロからの再生のダイナミックさは、
埋立地特有の魅力だと思います。

◆お台場2006◆
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