軍艦島の一般公開が昨日はじまりました。
あれだけの近代都市が、どんな形にせよ残っていることの方が稀で、
しかも35年の時を越えてその故郷へ再び行ける様になる、
ってことですから、これは普通じゃ考えられないシチュエーションですね。
かつての船着場、ドルフィン桟橋のありえない改造をはじめ、
保存ということをまったく考慮に入れない観光開発だと思ってましたが、
メディアで報道された元島民の方々の映像をみたら、
それでもよかったんだ、という気になりました。
すでに軍艦島コンシェルジュ講座で話したり、
サイト『軍艦島オデッセイ』の掲示板にはアップしていますが、
軍艦島にまつわる話を一つ。
画像は軍艦の島南部住宅棟付近の俯瞰図です。
閉山の時に31号棟が建っていた地域には、かつて商店街がありましたが、
昭和31年 (1956) の大型台風によって、
堤防はおろか人工地盤まで流出する壊滅的な打撃を受け、
商店もその殆どが流されてしまいました。
そしてこの商店街には遊郭が3軒もありました。
遊郭森本と遊郭本田は日本人相手のお店、
そして後に大石洋装店と中島文具店となる場所には、
朝鮮からの人専用の遊郭吉田がありました。
吉田の従業員はやはり朝鮮の方だったようです。
強制連行の問題は未だに未解決の部分を多分にはらんだ、
歴史のダークサイドとして存続しています。
確かにその労働条件は過酷なものだったことは想像出来ますが、
少なくとも朝鮮の人達は、専用遊郭があることから考えても、
一般的に言われている待遇とは、
別な意味合いをもったものだったんじゃないでしょうか。
台風の後に31号棟が建てられると、
商店街にあった店は48号棟1階に横付けの仮設的な小屋に仮移転し、
やがて51号棟や日給社宅の1階に移転しますが、
唯一商店街のはずれにあった郵便局だけが31号棟に入居したようです。
◆
去年の暮れに東京お台場の『東京カルチャーカルチャー』で開催した、
『軍艦島ナイト』のイベントリポートを
オープロジェクトのブログにアップしています。
興味のある方はご覧になって下さい。
<↓画像クリック>
◆
オープロジェクト著 軍艦島ビジュアル書籍
『軍艦島全景 gunkanjima odyssey archives』
絶賛発売中
オープロジェクト制作 軍艦島DVD
『軍艦島オデッセイ -廿世紀未来島を歩く-』
絶賛発売中
あれだけの近代都市が、どんな形にせよ残っていることの方が稀で、
しかも35年の時を越えてその故郷へ再び行ける様になる、
ってことですから、これは普通じゃ考えられないシチュエーションですね。
かつての船着場、ドルフィン桟橋のありえない改造をはじめ、
保存ということをまったく考慮に入れない観光開発だと思ってましたが、
メディアで報道された元島民の方々の映像をみたら、
それでもよかったんだ、という気になりました。
すでに軍艦島コンシェルジュ講座で話したり、
サイト『軍艦島オデッセイ』の掲示板にはアップしていますが、
軍艦島にまつわる話を一つ。
画像は軍艦の島南部住宅棟付近の俯瞰図です。
閉山の時に31号棟が建っていた地域には、かつて商店街がありましたが、
昭和31年 (1956) の大型台風によって、
堤防はおろか人工地盤まで流出する壊滅的な打撃を受け、
商店もその殆どが流されてしまいました。
そしてこの商店街には遊郭が3軒もありました。
遊郭森本と遊郭本田は日本人相手のお店、
そして後に大石洋装店と中島文具店となる場所には、
朝鮮からの人専用の遊郭吉田がありました。
吉田の従業員はやはり朝鮮の方だったようです。
強制連行の問題は未だに未解決の部分を多分にはらんだ、
歴史のダークサイドとして存続しています。
確かにその労働条件は過酷なものだったことは想像出来ますが、
少なくとも朝鮮の人達は、専用遊郭があることから考えても、
一般的に言われている待遇とは、
別な意味合いをもったものだったんじゃないでしょうか。
台風の後に31号棟が建てられると、
商店街にあった店は48号棟1階に横付けの仮設的な小屋に仮移転し、
やがて51号棟や日給社宅の1階に移転しますが、
唯一商店街のはずれにあった郵便局だけが31号棟に入居したようです。
◆
去年の暮れに東京お台場の『東京カルチャーカルチャー』で開催した、
『軍艦島ナイト』のイベントリポートを
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ドイツのツォルフェライン炭鉱のように
世界遺産になって見学できるようにならないかなあと
半ば冗談で思ったものですが、
ついに一般上陸が開始されたのですね。
来月9年ぶりに長崎へ旅します。
今回は軍艦島上陸ツアーは見合わせて、
池島の炭鉱さるくツアーに参加します。
人車で斜坑に入れるというのですから楽しみです。
崎戸の現状も見に行きたいと思っています。
長崎の記事、拝読しました。
遊郭と唐人街、いいですね。
私も長崎に行くたび、炭鉱一本槍でしたので、
市街を散策する時間も取りたくなりました。
そうですか、既に以前に世界遺産に、と思われていたんですね。
暫定リスト入りはしたものの、
結局今回の上陸工事での大幅な改造などで、
最終的に世界遺産になれるかどうかはわかりませんね。
また世界遺産になるためには、
明治中期の操業している写真が必要
とも聞いています。
要するにグラバーとの関わり、
そして日本の近代化がヨーロッパの手によるものだった
という証拠が欲しいんではないかと思います。
もともと世界遺産という基準自体がヨーロッパ発のものですからね。
私も端島一辺倒でしたが、今回市内をちょっと見学て、
端島に限らず長崎という土地が極めて特殊な成り立ちの場所なんだと思いました。
これだけの小さな島なのに、
限りなく密度の濃い様々なものが凝縮されていると思います。
世界遺産じゃなかったとしても、
例えば国宝とかとは違う新しい日本の宝の基準、
国民投票による存続指定遺産とか、
そんな感じでもいいんで、
ぜひとも残ってほしいですね。
見学コースはまだほんの一部分だけですが、
それでも実際にご覧になるのとそうでないのでは、
全然違うと思いますので、
ぜひ行かれてみてはいかがでしょうか。
よろしければ、ご覧下さい。
テレビ東京
午後1時53分~2時23分
番組タイトル:帰島・軍艦島からの伝言
遺産にする会の理事長さんからも連絡を頂いていたので、
録画予約をしました。
良く出来たドキュメンタリーだったとは聞きましたが、
忙しく、まだ見る事ができてません。(T.T)
ショボい画像ですが参考まで。
軍艦島の今後はどうなるのでしょうね。