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軍艦島の中でもよく知られた場所は、軍艦島関係の老舗サイトさんを初め、
沢山アップされていると思うので、
このブログでは、あまり知られていない所を取り上げていきたいと思います。
今日は軍艦島のボイラー室の煙突についてです。
1/17付の日記に書いた『軍艦島せんべい』の包装紙を作るにあたって、操業時の画像を沢山参考にしましたが、
そこで気がついたのは、操業時の島の外観写真の殆どが、煙を吐いていることです。
この煙は島内最大の建物-65号棟の片隅に、建物に寄り添うように立っているボイラー室の煙突からの煙です。
もっと古い時代の写真を見ると、何本も煙突が立っていて、もくもくと煙を吐いていますが、
閉山間近は、この一本からの煙だけが確認できます。
ところで、もともと「端島」という名前だったこの島が「軍艦島」と呼ばれるようになったのは、
その外観が戦艦にみえたからという有名な話がありますが、
その要因は、島のシルエットと同時に、この煙突から出る煙が大きく関わっていたのではないかと思います。
夕暮れ時のシルエットだけになった船形の島に動きを与えたのが、この煙だったんではないかと。
操業時は建物よりも遙かに高く突きだしていた煙突ですが、閉山間際に先端部分が崩壊して、
現在では建物と殆ど同じ高さになっているので、あまり気がつきません。
勿論日夜休まず煙を吐くことも、もうありませんが、
改めて軍艦島で撮りためた画像をみているうちに、そんなことを想いました。
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