昨年リリースした国内初の廃道DVD『廃道クエスト』、
そして、今年の春にリリースした第二弾『廃道ビヨンド』、
そして廃道三部作完結編となる『廃道レガシイ』を9/2にリリースしました。
今回も前作や前々作同様、作品に収録した物件の探索リポートをアップしています。
◆
廃道DVDシリーズの最後の撮影、
そして作品でも最後を飾る廃橋「六厩川(むまいがわ)橋」。
前回の記事でもアップした様に、
橋への陸路のアプローチは非常に困難を極めるため、
御母衣湖をカヤックで横断し(下地図赤線)、
時間を大幅にショートカットしようという作戦です。
確かにカヤックでの湖の横断は時間の短縮にはなりますが、
それでもカヤックに乗れるのは2人。
対岸まで一人運んでまた戻り、また一人乗せて対岸へ。
という時間を、その先の行程とあわせて計算すると、
撮影隊全員が対岸へ渡る時間はありませんでした。
やむなく、オープロの山内さんと日活の牟田ディレクターは探索を断念。
平沼さんと私、そしてオープロの大西さんだけが対岸へ渡り、
撮影をすることになりました。
カヤックを降りた後、まずは秋町隧道を目指します。
岩瀬秋町線の廃道まで辿り着けば、
路盤跡があると平沼さんからは聞いていますが、
そこに行くまでは元来道でも何でもない山の斜面なので、
ひたすら薮を漕ぎながらの登山です。
しばらくすると道らしき平場へと出ました。
これが岩瀬秋町線跡かと思いきや、どうやら違っていて、
秋町線よりもっと古い時代の廃道だそうです。
さらに登り傾斜はきつくなりだし、
なるべく体力を消耗しないように心がけながら進みます。
岩瀬秋町線だった路盤跡へ辿り着いた後は、
ほぼ平坦な廃道を歩いて秋町隧道を目指します。
ほどなくして秋町隧道が見えてきました。
鬱蒼とした薮の中、土砂に半分埋もれかけの隧道は、
それほど規模の大きなものではなく、
昭和の小型車輛が二車線で通行出来る程度のものでした。
これまで撮影して来た隧道を思い出してみれば、
この隧道はそれほど危険を孕んでいる様にはみえません。
ではなぜ、かつて平沼さんがこの秋町隧道を断念したのか。それは、
水没してるからです!
隧道の入口から中に向かって土砂が斜めに流れ込み、
それが原因で隧道内の水が外へ出られず溜まってしまっています。
そして画像の奥に写るレジャーボートが、
今回、水没隧道を踏破すべく平沼さんが用意したリーサルウエポンです。
空気入れも完了し、
初の秋町隧道踏破に向けて気合を入れる平沼さん。
オールはカヤックで使ったものを1本持参しての代用です。
計画としては、平沼さんともう一人が最初に渡り、
一人で引き返してもう一人を後から運ぶ、というものです。
しかし!ここでアクシデントがぁ!
さすがレジャーボート。
撮影用の機材や行動食等を入れたリュック2つと重装備の大人二人が乗ると、
ボートはみるみる沈み始め、
隧道水が流れ込んで来るではないですかぁ!
結局、水没隧道は平沼さん一人で渡ってもらい、
その先も一人陸路で六厩川橋へ行ってもらうことにしました。
それにしてもこの水没隧道、
画像では明るめに写っていますが、ライトを消せば漆黒の闇。
ともすればアナコンダが水中から顔を出しても、、、
前方に見える出口の明かりだけが頼りです。
かたやオープロ班は、秋町隧道の上を山越えすることも考えましたが、
隧道の上に目をやるとかなりな急斜面のためあっさり断念。
一旦カヤックまで戻り、湖から六厩川橋を目指すことに。
距離的だけでの計算では、
カヤックを泊めてある入江から六厩川橋まで1時間位です。
しかしカヤックへ戻ると、
来る時にとても穏やかだった湖面にメチャ風が吹きまくり。
さらに、六厩川橋付近にカヤックを停泊出来る場所があるかは、
まったく保証がありません。
けれどもここまで来て撮影しないわけにもいかず、
とりあえず強風に向かって漕ぎ出すことにしました。
◆
『廃墟賛歌 廃道レガシイ obroad legacy』
廃道DVD三部作・完結編
2014年9月2日 release !
amazon他で絶賛予約受付中!
そして、今年の春にリリースした第二弾『廃道ビヨンド』、
そして廃道三部作完結編となる『廃道レガシイ』を9/2にリリースしました。
今回も前作や前々作同様、作品に収録した物件の探索リポートをアップしています。
◆
廃道DVDシリーズの最後の撮影、
そして作品でも最後を飾る廃橋「六厩川(むまいがわ)橋」。
前回の記事でもアップした様に、
橋への陸路のアプローチは非常に困難を極めるため、
御母衣湖をカヤックで横断し(下地図赤線)、
時間を大幅にショートカットしようという作戦です。
確かにカヤックでの湖の横断は時間の短縮にはなりますが、
それでもカヤックに乗れるのは2人。
対岸まで一人運んでまた戻り、また一人乗せて対岸へ。
という時間を、その先の行程とあわせて計算すると、
撮影隊全員が対岸へ渡る時間はありませんでした。
やむなく、オープロの山内さんと日活の牟田ディレクターは探索を断念。
平沼さんと私、そしてオープロの大西さんだけが対岸へ渡り、
撮影をすることになりました。
カヤックを降りた後、まずは秋町隧道を目指します。
岩瀬秋町線の廃道まで辿り着けば、
路盤跡があると平沼さんからは聞いていますが、
そこに行くまでは元来道でも何でもない山の斜面なので、
ひたすら薮を漕ぎながらの登山です。
しばらくすると道らしき平場へと出ました。
これが岩瀬秋町線跡かと思いきや、どうやら違っていて、
秋町線よりもっと古い時代の廃道だそうです。
さらに登り傾斜はきつくなりだし、
なるべく体力を消耗しないように心がけながら進みます。
岩瀬秋町線だった路盤跡へ辿り着いた後は、
ほぼ平坦な廃道を歩いて秋町隧道を目指します。
ほどなくして秋町隧道が見えてきました。
鬱蒼とした薮の中、土砂に半分埋もれかけの隧道は、
それほど規模の大きなものではなく、
昭和の小型車輛が二車線で通行出来る程度のものでした。
これまで撮影して来た隧道を思い出してみれば、
この隧道はそれほど危険を孕んでいる様にはみえません。
ではなぜ、かつて平沼さんがこの秋町隧道を断念したのか。それは、
水没してるからです!
隧道の入口から中に向かって土砂が斜めに流れ込み、
それが原因で隧道内の水が外へ出られず溜まってしまっています。
そして画像の奥に写るレジャーボートが、
今回、水没隧道を踏破すべく平沼さんが用意したリーサルウエポンです。
空気入れも完了し、
初の秋町隧道踏破に向けて気合を入れる平沼さん。
オールはカヤックで使ったものを1本持参しての代用です。
計画としては、平沼さんともう一人が最初に渡り、
一人で引き返してもう一人を後から運ぶ、というものです。
しかし!ここでアクシデントがぁ!
さすがレジャーボート。
撮影用の機材や行動食等を入れたリュック2つと重装備の大人二人が乗ると、
ボートはみるみる沈み始め、
隧道水が流れ込んで来るではないですかぁ!
結局、水没隧道は平沼さん一人で渡ってもらい、
その先も一人陸路で六厩川橋へ行ってもらうことにしました。
それにしてもこの水没隧道、
画像では明るめに写っていますが、ライトを消せば漆黒の闇。
ともすればアナコンダが水中から顔を出しても、、、
前方に見える出口の明かりだけが頼りです。
かたやオープロ班は、秋町隧道の上を山越えすることも考えましたが、
隧道の上に目をやるとかなりな急斜面のためあっさり断念。
一旦カヤックまで戻り、湖から六厩川橋を目指すことに。
距離的だけでの計算では、
カヤックを泊めてある入江から六厩川橋まで1時間位です。
しかしカヤックへ戻ると、
来る時にとても穏やかだった湖面にメチャ風が吹きまくり。
さらに、六厩川橋付近にカヤックを停泊出来る場所があるかは、
まったく保証がありません。
けれどもここまで来て撮影しないわけにもいかず、
とりあえず強風に向かって漕ぎ出すことにしました。
◆
『廃墟賛歌 廃道レガシイ obroad legacy』
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