黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

空地 #03

2006-02-23 06:20:31 | 東京 URBEX


最近アップしている空き地です。
街中にある、周りを囲まれた箱庭のような空き地もいいですが、
湾岸の工業地帯に広がる大規模な空き地も気になります。

ここには元々石川島播磨重工の造船所があり、
晴海通り沿いにはものものしい事務所棟が壁を作っていましたが、
次の建物ができるまでの一瞬の間、
とても抜けのいい空間が広がっています。
平日は賑やかに作業が行われているのでしょうが、
休みの日は前日までの作業途中のままの状態で放置されます。
人が使うわけでもないので、
訳の分からない光景のままですが、
それがちょっとしたほころびを生み出します。
しばらくするとガチガチのビルが、
また出来上がるのでしょう。

繁華街や住宅街の中とは違った、
決して遊ぶことのできない空き地です。
いやもしかしたら遊べてはじめて「空き地」であって、
しっかり管理された土地は、
ただの「建設予定地」なのかもしれませんね。



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2 Comments

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和製デザートカントス (GG-1)
2006-02-24 15:49:48
此処まで大きいと【空き地】ではなく建設予定空間ですね

だだっ広さに荒涼感が漂います

緑のシートも何か現実的ではないような妙な感じですね~

ミズラックの様な雰囲気です
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現実と非現実の狭間で (廃墟徒然草)
2006-02-25 02:39:41
▼GG-1さんへ



確かにこの規模は空き地じゃなかったですね(^^;)

ミズラックの世界に近いモノはありますね。

好きな写真集の一つに

Jan Stallerの『on planet earth』というのがありますが、

この世界に近いかもしれません。

on planet earthというタイトルが示す通り、

宇宙から見た異世界としての地球

的な視点で撮影された写真集です。

映画『猿の惑星』に登場する地球や、

手塚治虫の『火の鳥・宇宙編』に登場する惑星の光景にも、

共通する感じがあると思います。

 

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