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黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

玉川上水余水路 #01

2007-02-07 01:55:49 | ・東京暗渠
江戸時代、
玉川兄弟がたった7ヶ月で工事を完了した玉川上水は有名ですが、
開渠部分は四谷で終わり、その先は地下水道になって、
江戸市中を潤していました。

新宿四谷四丁目の交差点には、
今も暗渠になる前の水門の跡が「四谷大木戸」の碑として建っていますが、
水量が豊富だった玉川上水は、
その余った水を、この四谷からはけていたそうです。
そして、そのはけ水を流していた水路が、
今も新宿御苑の敷地沿いに、ひっそりと残っています。

四谷大木戸から少し南下した地点。→Mapion



四谷大木戸方面をみた光景です。
新宿御苑の杜と隣のマンションの前庭の木々に覆われて、
昼でもかなり暗いながら、
あきらかに川筋の跡が残っています。
左側は新宿御苑の塀になってますが、
右側には古い石組が今も残っています。

少し南下すると、なんらかの石の遺構があります。



おそらく水量調節のための堰板を差し込む遺構だと思いますが、
当時の遺構だとすると、
江戸時代からの劇的な変化を乗り越えて、
よく残ったものだと思います。

◆ 江戸探訪 其の壱 玉川上水余水路 ◆
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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (osh-nor)
2007-02-07 10:30:23
突然失礼いたします。
軍艦島で検索してこちらにたどり着いたのですが、近所である四谷に、こんなところがあるなんて知りませんでした。
四谷にはいがいに古くからのものが残っています。

近々見てこようと思います。

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▼osh-norさんへ (廃墟徒然草)
2007-02-07 11:10:33
はじめまして!

仕事場が千駄ヶ谷なもので、御苑界隈まではよく散歩に行きます。
外苑西通り沿いのエンパイアコープの横からみえる暗渠がずっと気になっていて、
辿っていったらこんな物が残っていました。
画像は2年位前のものなので、もし見に行かれるのでしたら、
まだあるといいですね。

osh-norさんのblog、少し拝見しました。
四谷の情報がいっぱいありそうですね。
ゆっくり拝見して、活用させて頂きます。

ところで軍艦島にご興味がおありでしたら、
是非是非軍艦島オデッセイをご覧になってみてください。
www.gunnkanjima-odyssey.com
 
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