先日本を呼んでて面白い話を見ました。
京都の由緒ある寺の御堂で修復工事が行われる事になりました。
構造を精密に調べたところ、屋根の曲線を支える梁の木材には、「はじめから曲がって生えている木」が使われていたといいます。
現代人なら、太い木を削って曲線を出せばいいと考えるでしょう。
その為の精巧な機械ならいくらでもあります。
ところが曲がった気を使う方が強度が高く、長い年月のうちに狂いが生じることも少ないのです。
うまい具合に曲がった木を探してこなくてはならないのは、自然頼みの悠長な話だけど、昔の人には「効率」よりも優先したいものがはっきりしていたのだと思います。
ところがいざ、そういう木を現代に探そうと思うと、なかなか見つからない。
曲がった木は使いものにならないという理由で、まっすぐな木ばかりを育ててきたからである。
人の手で植林されていない、手つかずの自然が残る場所をあちこち探しまわって、やっとのことで見つけたのは、海にそりたつ崖の途中から生え出し、海風にあおられて曲がりながら天を指して伸びる一本の木だった。
曲がっていることはそう悪い事でもなく、言いかえれば「個性」でもある事を考えさせられますね。
【KSBC】神戸スポーツボクシングクラブ
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