ある若手が言った。
「できるだけ効率良く技術を身につけたいんです」
それに対して彼は言った。
「たった3日で身につけたことは、皆が3日で身につけられる。技術の向上の方法は、人それぞれ、自分で見つけるしかない。結局のところ、人より絵がうまくなりたかったら絵を人よりたくさん描くしかない」
「でも・・・」と、口を開いた人がいた。皆もなにか言いたげだ。それを遮り、彼は言った。
「いい曲をつくりたければ、人よりたくさん曲をつくるしかない。効率の良い方法はあるかもしれませんが、だからといって、技能の向上に必要な時間が3年から1年になることはない」
皆は黙っている。
「今日から毎日1時間練習すれば、1年後にはなにもやっていない人よりも365時間分、高い技術を身につけられる。10年なら4000時間近く。これはもう絶対に追いつかれない。それが『卓越する』ということです」
「仕事ができるやつ」になる最短の道 安達裕哉 著
【KSBC】神戸スポーツボクシングクラブ
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