人にはいろいろな「癖」があるといいます。例えば「手を動かす動作」だけでも、肩の関節、肘の関節、指先の関節、それらの関節と筋肉を連動させています。
肩から指先の動きだけを見ても、その人の心理状態まで映し出します。
そして緊張したり、何かを隠そうといった心理作用も、その動きを「乱す」ことになります。
自分では普通にしているつもりでもどこかに「違和感」のある動きが生じるという事です。
ボクシングも、パンチ自体を見ているだけ、相手のパンチが来てから避けるのでは基本的に遅く、動きの「癖」、打つ前のちょっとした「予備動作」や相手の「リズム」を読むことが重要です。
ボクシングでは動体視力が重要といいますが、個人的にはそれも勿論の事、それ以上に先の動きを読む眼、全体を捉える眼、イメージ、嗅覚というものの方が重要と考えます。
相手の心理状態を見抜く事も重要です。
それには一点ばかりを見ていてはその部分だけに囚われてしまうので、全体をぼんやり見つつ、過去の経験や、動きの残像と照らし合わせ、感覚的に捉える眼、、危機察知能力ともいうべき動物的な勘といった能力が必要になってきます。
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