Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてから鬱憤を晴らすようにできなかったことをやってきた。でもマンネリ化してる。まだやり残してることをやろう。

BCJ復活のマタイは歓喜のマタイだった

2020-08-03 21:24:00 | バッハコレギウムジャパン
今日はバッハコレギウムジャパンのマタイ受難曲でオペラシティ。
毎年4月、イースターにやるマタイ公演が今年はコロナで延期となり。
使用観客席を半数とし、昼夜2回の公演にチケット購入者をわけてのBCJ復活公演。ぼくには、12/23のメサイヤから7ヶ月。
 
実はマタイというと、なんとなく厳粛な面持ちで、歌詞の意味なんかも噛み締めて聴かないといけないみたいな感じがあったんだけど。
今日出がけ読んだ鈴木優人さんのインタビュー記事に
https://ontomo-mag.com/article/interview/stmatthew-20190307/
 
“ マタイは悲劇的なストーリーの曲だけど、実は復活という勝利に向かうワンステップという意識もあって、祝祭的な雰囲気もあり、楽しい音楽でもある ” 
 
というくだりがあり、ああ、そうか、そういうふうに聴いていいんだって思った。それからもう一つ。
 
“ 他人事のように思える聖書のストーリーの視点を変えて、聴く人が自分の気持ちを重ねられるようになっている ” 
 
ってな話も歩に落ちて。
今日は、マタイを楽しめたなぁ。
 
ソリスト陣に加わった森麻季さんはたっぷりアリアを歌って聴かせ、何より華があった。
でも1曲だったけど松井亜希さんのアリアもすごくて。Kaku Toruさんは尻上がりに良くなって二部のクライマックスでは、感高まった森さんが口パクで合わせたりしてたほど。そしてエヴァンギリスの櫻田徹さんは文句なし。
 
飛沫対策でヴォーカル陣を前にし、それをオケ陣がぐるっと囲むような配置だったんだけど。このバランスが良かった。ヴォーカルが勝っていて。
 
ここ数ヶ月、演奏機会を奪われていたた音楽家たちの様々な思いや願い、或いは希望がこもったマタイは、歓喜のマタイだった。
イースターではなかったけど、イエスの復活を歌って、BCJも今日復活した。
 
 










 


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