ブログの使い道

ブログを書いている人なら、どんな人が読んでいるのか気になるのではないだろうか。
トラックバックをしてくれた人の記事もまた気になる。
どういう興味から自分の書いたことを読んだのか。
自分と同じテーマでどのような内容の文章を書いているのか。

ある時、トラックバック元の記事をたどってみた。
彼の記事はわたしのブログの記事についての純粋な感想だった。
唐突に感想だけを書いており、わたしの記事へのリンクはない。
もし、何も知らずにその記事を読んだら、なんのことやらさっぱりとわからないだろう。

お互い、コメントを書き込んだことはない。
直接的にやりとりがあったわけでもない。
だが、わたしは彼がこのブログを定期的に読んでいることを確信している。
そう思うと、書く内容も今まで以上に考え抜かれていった。
ここ最近、ブログの方向性が変わったのはそのためだ。

なんの音沙汰もない。
言葉を交わしたこともない。
どんな人なのかも知らない。
それなのに、わたしには彼に対して特別な感情が芽生えた。
それを言えないわたしに出来ることといったら、こうして自分の気持ちをブログに書くこと。
宛名のない手紙。

彼には、伝わるだろうか。
こうしてわたしは彼のブログで反応を待つ。

……というのは真っ赤な嘘である。
ブログのおもしろい使い道はないだろうか。
フィクション前提で１週間、交換日記のようなことをやってみたいという奇特な方はいませんか？