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白いふわふわのモヘア。
図案までついてきて。
図案だと三角形のつながりに見えるが、実際には小花がつながったような模様に編みあがるの。
幅の細いマフラーを編んでます。
それはそうと、あっという間に大晦日で驚いてしまう。
小学生の頃は家族4人でテレビを見ながら、ボードゲームや子供向けの麻雀を、眠くなるまでやるのが習わしだった。
そうだ。当時、うちのこたつの天板は、ひっくり返すとフエルトのような素材が貼り付けてあって、その上でパーマンの絵が書かれた麻雀パイをぐるぐるとかき混ぜていた。
正月は歩いて1分の中学校のグラウンドに勝手に入り込んで凧揚げをした。
父は器用なひとで、木片で羽子板を創り、プラモデルをペイントする塗料で、わたしにはアラレちゃん、弟にはガンダムの絵を書いてくれた。
もしかしたら、それは探せばどこかにあるかもしれない。
毎年毎年、正月はどこへ行くというわけでもなく、それはこんにちだって変わらないのだけど、あの当時はなんてゆったりとした時間が流れていたことか。
冬休みがくれば、宿題より書き初めより何より先に年賀状を書き上げ、友達から送られてくるプリントゴッコの年賀状に軽く嫉妬し、おばあちゃんのうちへ行くと必ずおみやげにくれる伸し餅を切り分け、ストーブの上でお餅を焼く、そんな正月。
特に去年のことも今年のことも来年のことも考えることのなかった正月。
お年玉の使い道を考えるだけで半日を費やしていた正月。
食っちゃ寝、食っちゃ寝しても太らなかった正月。
2006年こそは……。
と、我に返って思う。