〈新司令へ・・〉
『いやっだぁ~』 妖怪が例によって甘ったるい声を出して居ります。 自慢の色気をかまして居ります。
いよいよ連れ出し、、ということで悲劇のヒロインを演ずるのを妖怪は楽しんで居ります。
一時間分断睡眠の処に強い電磁波を撃たれ続け、先ほどから心臓の拍動が止まない。
今日はここまで殆どの時間で苦しい電磁波を撃たれている。
倒れるとか死亡するとか、また視野に入り続けている。
新司令、、 君は何時までも(各方面からの圧力を物ともせずに)居座り続けている。
そして厚顔にも、おまけに凶悪犯罪をも実行をし続けている。
『短時間分断睡眠だけは止めて貰いたい。』
『強烈な電磁波を撃ち続けることだけは止めて貰いたい。』
新司令、、 私が貴方に要求した条件はこれだけだ。
この条件さえ満たしてくれたら、、財閥の御嬢さんに事件を知らせることも、事件が大きくなっていくことも「絶対に」私はしなかった。
しかし、、 新司令、、 君は一切手を打たなかった。
安全な上階の部屋に電磁波装置を置き、、そこで電磁波装置の電源のオン・オフを行い、 下階の妖怪の部屋に若者が(弁当搬入の為に)出入りする時「だけ」電磁波を撃たせるようにする。
これだけで二つの条件の内、後者のものは完全に実現が可能だった。
前者のものも実現は可能だった。
新司令が「真剣に」怒りさえすれば、妖怪は大抵言う事を聞くのだ。 実際、最近は殆どの場合、酷い短時間分断睡眠を妖怪が実行することはなくなった。
楽して金を貰えるのだと若者は楽しげに出入りをし、新司令もまた菅原の馬鹿が死ねば論功行賞でセレブの仲間入りだと楽しげだからこそ、 妖怪は自らに与えられたミッションを実行している積もりになっていたのだ。
弁当などで部屋に入って来る若者に妖怪がどれだけウキウキし色気をかましていたことか!?
この事態を招いたのは新司令、君の全責任だ。
君がきちんと責任を取ってください。
こんな凄い騒ぎになって、、超小物の私は心の底から疲れ果てました。