彩雲弦楽器工房

山形市にあるギター等の弦楽器工房です。製作、メンテナンスや修理、改造はお任せください。

夜菜-よな- のインレイ

2016年07月29日 | 製作日記

今日はインレイ屋

S様オーダーの「夜菜-よな-」に入れるインレイを作ります。

こちらがお題

なかなか手ごわそう・・・

 

どこに何の貝を使うか作戦会議

白蝶貝、、黒蝶貝、アバロン、黄蝶貝、一部人工素材も使いつつ、一つ一つパーツを作っていきます

ちまちまとした作業を朝から晩まで・・・

と言っても別に苦ではないこの性格。

 

各パーツをくっつけた状態

 

このままだとパーツ同士の段差があり、凸凹なのでサンドペーパーで表面を平らにします。

 

するとこんな感じ

おお! 目が怖い!

 

ので、お化粧します

カキカキ・・・

 

するとこんな感じ

お題との比較

そんなに悪くないでしょ?

ちょっとたらこ唇になっちゃったけど・・・今は仮に描いただけなので本番はもっとちゃんとやります

ちなみに人口素材は花飾りと、水着のとこ

他は髪の毛が黒蝶貝、皮膚が白蝶貝、腰巻と靴と頭の葉っぱがアバロン、目と口が黄蝶貝です。

 

 

この夜菜はオーダー主さんから「実験的な事をしてくれて良いよ」と、

製作家にとってはとても嬉しいお言葉を頂き製作しています。

 

表板のデザインはうちでは初のトリプルサウンドホール。

さらにウクレレでは初のコンタウェイ⇩

あ、上の写真はY様オーダーの「曇天-どんてん-」です。

 

そして最近お気にりのロゼッタ(?)ライン

これらを盛り込んだ表板がこちら

まだスケッチ程度のイメージですがこんな感じになる予定

ちなみにパーフリングはヘリンボーンです。

S様、こんな感じでなんたっす?

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米、塗る

2016年07月24日 | 製作日記

制作中の「米-よね-」、木工終わりました。

こちらは指板接着の準備

にかわで接着します。(接着時の写真撮り忘れ)

 

こちらはブリッジの接着

 

これで接着するものは全て接着したので、あとは木地研磨して整えます

傷が無いように丁寧に

 

木地研磨が終わったら塗装です

亜麻仁油で下塗りします

 

 

 

今日の一枚

「鳥に乗るカエル」

なんか得意げ

 

 

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米の進み具合

2016年07月20日 | 製作日記

「米-よね-」もだいぶ進んでいます。

こちらは裏板を接着しているところ

なんか亀みたいですね・・・

 

 

裏板を接着してボディが箱になったらバインディングとパーフリングの溝を掘ります

ある程度はトリマーで掘って、細かい微調整はのみでやります。

 

 

調整が終わったら(意外にこの作業が手間がかかる。特にスペイン式は)接着剤を塗って麻の紐で固定します。

やっぱり亀みたいだ・・・

 

 

 

接着完了

うまく出来た。

 

 

 

今日の一枚

ウミネコ

シ、シャッターのタイミングが・・・

 

 

*ギター、ウクレレの修理・調整も随時受け付けています。
 お気軽にお問い合わせ下さい。

 http://saiun-koubou.com/index.html

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仔鉄-こてつ- 八拾五号

2016年07月15日 | 新作楽器

いよいよ今さらシリーズもラスボス。

ミニギターの「仔鉄-こてつ」です。

まずはスペックスペック

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弦長・570mm
表板・シトカスプルース
側、裏板・インディアンローズウッド
ネック・アフリカンマホガニー
指板・インディアンローズウッド
ブリッジ・インディアンローズウッド
ナット幅・42mm
塗装・ニトロセルロースラッカー
ペグ・ゴトー

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スケールは短いですがチューニングはレギュラーチューニングでいけます。

弦はライトゲージかミディアムゲージが丁度良い感じです。

ミディアムを張ると普通サイズのギターのテンション感で、ライトだと柔らかいです。

このギターの場合「気軽に弾ける」という性格を考慮してライトを張っています。

その辺はお好みで。

 

ピックアップを取り付ける事を前提に設計しているのでピックアップを付ける事もできます。

 

旅のお供、ピクニック等に連れていってはいかがでしょうか?

 

詳しくはこちら

http://saiun-koubou.com/etcetraguitarzaiko.html

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近況報告

2016年07月08日 | 製作日記

今さらシリーズも最後のラスボスを残していますが、その前にオーダー品の進捗状況を。

 

まずこちら

屋久杉トップの「小豆-あずき-」です。

すでに塗装に入っていて、大体中盤くらいです。

明日、吹き付けできればいいんですが、天気予報は雨・・・

多分無理だろうなぁ

来週かな

 

こちらは大阪のTさんオーダーの「米-よね-」

表板と裏板にブレイシングを貼り終えて、ネックに表板を接着しているところです。

米型のボディでくびれがある「葫呂-ころ-」の音を再現するというなかなか難易度の高い注文です。

 

 


*ギター、ウクレレの修理・調整も随時受け付けています。
 お気軽にお問い合わせ下さい。

 http://saiun-koubou.com/index.html

 

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奈須尾-なすび- 九拾八号

2016年07月04日 | 新作楽器

今さらシリーズ第4弾

今回も「奈須尾-なすび-」

前回の6弦に対してこちらは8弦

全弦複弦ありです。

その音色はまさにオルゴール!

あなたをメルヘンな世界へいざないます。

スペックはこちら

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スケール・257mm
表板・シトカスプルース
側、裏板・マホガニー
ネック・マホガニー
指板・インディアンローズウッド
ブリッジ・ローズウッド
指板幅・37mm(0F)
指板R付き
12Fジョイント
塗装・セラック(マット仕上げ)
ペグ・ゴトーフリクションタイプ

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こちらも工房にありますので是非弾きにいらして下さい。

あ、ちなみに絶大なる彩雲ファンはお気づきでしょうが、

名前が「奈須比」から「奈須尾」に微妙に改名しました。

特に意味はありません。なんとなくです。

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奈須尾-なすび- 八拾七号

2016年07月01日 | 新作楽器

今さらシリーズ第3弾

今回はうちのパピーウクレレ「奈須尾-なすび-」です。

まずはスペックです

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スケール・257mm
表板・ウェスタンレッドシダー
側、裏板・マホガニー
ネック・マホガニー
指板・インディアンローズウッド
ブリッジ・ローズウッド
指板幅・37mm(0F)
指板R付き
12Fジョイント
塗装・セラック(マット仕上げ)
ペグ・ゴトーフリクションタイプ

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このなすびは3,4弦に複弦を追加してあります。

この狙いとしてはストラミング時はきらびやかに、
1,2弦でメロディを弾く時は単音が綺麗に出るようにあえて1,2弦には複弦を付けませんでした。

8弦にようにひたすらきらびやかな音色も良いですが、こういうのも有りかと。

詳しくはこちら

http://saiun-koubou.com/nasubi82.html

工房にありますので興味のある方は是非弾きに来てください。

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