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第186回 大阪弁講座ー21 難読地名その1(柴島ほか)

2016-10-07 | エッセイ

 難儀な(むつかしい)読み方やなあ、とか、どう考えてもそんなん読めへんやろ、といういわゆる難読地名というのは、全国あちこちにあります。大阪にも、もちろんあります(と、ムキになるほどの話でもないですが・・・)。
 ただ、大阪の場合は、「それはないやろっ」とツッコミを入れたくなる難読地名が多いような気がします。

 というわけで、私自身の思い出、思い入れがある難読地名に、ネットから拾ってきた地名を加えて、シリーズでお届けしようと思います。なお、難読度は、あくまで「大阪のオッチャンが読めるか読めないか」を基準にした5段階評価(5が最難度)。独断と偏見の参考値程度に考えてください。

 ほな、さっそく第1弾を。

<< 柴島(大阪市東淀川区 難読度5) >>
 JR大阪駅から、新大阪に向けて、淀川を渡ってすぐ右手に、「柴島浄水場」というのがあって、大きな看板が目に入ります。フリガナなんか振ってありません。それを見るたびに、「確か、変わった読み方するんやけど、なんやったかなぁ」と思ってました。けど、別に困るほどの事でもないので、ほったらかしのまま、今日まで来ました。この難読地名シリーズを始めるにあたって、調べて分かりましたよ。「くにじま」と読むんですね。

 大阪のオッチャンも、新幹線を利用する時には、目にしてるはずですが、正式な読み方は知らなさそうで、難読度は5。「簡単な字ぃやし、「しばじま」じゃアカンのか?簡単な漢字やから、読み方だけ、勝手に変えたんちゃうか」そんな怒りの声が聞こえてきそう。
 いつの間にか、立派な「水道記念館」が出来てました。



<< 松屋町(大阪市中央区 難読度1) >>
「「まつやまち」じゃあないんですかぁ?」
 「あんさん、東京のヒトでっか?これはな、「まっちゃまち」と読んでもらわなアカンのです」
 五月人形、ひな人形など人形や、おもちゃの卸、小売りの店が集中してるエリアです。誰でも、普通にしゃべったら「まっちゃまち」になるはず。でも。それを「正式な読み方」にしてしまうところが、いかにも大阪やなぁ、と思います。

 ベタなCMソングですけど、木魚でポコポコとリズムを取りながら、こう歌うのを、昔、イヤになるほど聞かされました。
 「「まっちゃまち」の福板屋(ふくいたや)、ニンギョとユイノ」
 「ニンギョ」は、「人形」、「ユイノ」は「結納」のこと。確かに、こう歌ってました。ホンマ、大阪人は略すのが好き。

<< 私市(大阪府交野市 難読度4) >>
 まずもって、所在する「交野」が、難読っぽいですが、「かたの」と読みます。大阪と京都の中間辺りの南寄り。郊外の住宅地といったところでしょうか。
 若い頃、ゴルフを始めて、コースデビューが、「私市カントリー」。というわけで、読み方を、その時覚えました。スコアは、120くらいやなかったですかなぁ。その後、大して上達もしないまま、退職を機に止めましたけど・・・そうそう、「きさいち」と読んでください。

<< 丼池筋(大阪市中央区 難読度3) >>
 繊維の町船場(せんば)のちょっと南。まわりは、繊維関係の会社、商社とか、洋品店などの店が密集しています。今みたいに衣類のディスカウントとか、量販店がなかった頃には、よく足を運んでました。 

 大阪では南北の道を「筋(すじ)」、東西の道を「通り」と称しますが、最近では、自ら「丼池(どぶいけ)ストリート」なんて呼んでいるようです。横文字もエエけど、「丼」を「どぶ」と呼ぶセンス、なんとかならんかな、とも思ったりします(余計なお世話ですけど)。でも懐かしい。

 第一弾、いかがでしたか?いずれ、続編をお届けする予定です。お楽しみに。

<追記>続編へのリンクです。<第199回><第213回><第231回>

合わせてお楽しみください。

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