アカペラな日々 - "Sakata Coro a Cappella" Since April 9, 2009

合唱団"Sakata Coro a Cappella"で指揮の傍ら作曲・編曲,たまに歌に励むOyaji。の活動&日常

帰ってきた丸メガネ

2016年02月08日 | 日常生活
自分に似合っているかどうかという尺度ではなく,どうしてもこの眼鏡が欲しいと初めて思ったから作った。
かつてなく金額もかかったが,構造的な問題から,あっという間に壊れてしまった。
否,構造の前に「眼鏡をかけたまま寝る」「寝癖が悪く,眼鏡を下敷きに寝る」「眼鏡を外していたとしても,背泳ぎの状態で眼鏡を叩き潰す」そんな悪癖のある(たぶん悪ガキなままの)私だから,ファッションでなく,沢山の眼鏡を作っては潰してきた。
新庄の会社では,当直の時に真っ暗な場所で眼鏡ごと柱に激突した。

ちなみに現在の度数,ま,遠近中心ですがな..の眼鏡は,遠近,中近,中近,近,と4つもあるのだが,近はパソコンや業務などで等距離の場合に限定されるので,なかなか使えず,中近の「丸じゃない方」(楕円に近い逆三角)で鼈甲柄のモノクロなのを常用にしていたけれど,本心はサイズも小さいけれど「中近の丸眼鏡」を使いたくていた。

この「丸」は,例によって「掛けたまま寝て,そのままつぶしてフレームを『ありえない角度』にしてしまった」もので,眼鏡屋もお手上げ・苦笑い状態で「折れると思います」とのこと。
そんなことを2,3度やり取りして諦められず,仕方ないから一昨日,自分でラジオペンチを取り,ふきんで眼鏡を包んで上下・左右の歪みを補正する(力ずく)

眼鏡屋の言い分も分からなくもないが,理系の私から言わせると,いくらヒン曲がったフレームでも,本物ならまだ金属疲労していない場合は,それほど簡単には折れるものではない。
概ね形を戻したところでまたも眼鏡屋へ行く。
いつもと同じやり取りの末,今回は私が原型近くに戻したことを(勝ち誇って)説明し「折っても壊しても良し」と確認して調整してもらう。
無料で調整させるには今までで最長の時間を費やす。
そして,フレームの付け根というかヒンジ(蝶番)について「ここだけは折れるので直せません」とのこと。
心では正直「自分の腕の無さを言うのだからお気の毒なものだな」と思いつつ,もっとガッチリ修正していた私は「無料で調整してくれたから仕方ないか」などと従前どおり店を去る。

実は仕上がりとして,やはり中近のややお洒落な「丸じゃない方」が見えやすく,丸の方は年齢なりに見えづらく思う。
けれど,どうしても服装にすら洒落っ気のない私なりに,体の一部としてこの丸メガネが愛おしい。

丸メガネと言えばジョン・レノン,実は彼の名のつくフレームを買おうと思っていたが,とりあえずやめた。
彼の姿とは程遠いが,自分なりに考えて。
かなり高かったのと,かなり拘ったのもあるけれど,はじめてファッション性で「オシャレ野郎」(誰似?)の長男から「どこから買ったの?」などと言われ,珍しく真似されたという,心地よさもあったものだから。
そして,遥か昔の祖父の遺影も思い出して。

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