SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

瓶子の蓋

2008-11-17 00:31:31 | 












金盞花香しの候となりました

紅葉が美しくなりました。落葉も繁くなり朝夕せっせと落葉かきをしてくれる夫に感謝しないとなりません。

20日にはボジョレーヌーボーが解禁されます。お正月のワインにこんな飾りをつけてみては如何でしょう。食卓に迎春気分を演出出来ると思います。

酒器にお飾りをするのは雄蝶雌蝶のように神聖なものの印でしょうがこれは瓶子の口を包む折形で蓋の意味もあるようです。名前がよくわかりません。
本来もっと開いて飾るようですがワインボトルは丈が長く形が悪くなると思い少しつぼめてみました。水引はあわじ結びにしましたが試みられる時はきりりと駒結びにする方が引き締まり美しかもしれません。

折り方は下の図を参考にして下さい。
正方形を△形に十文字の線にをつけ、その線に左右を合わせるように折ったものです。下の写真は裏側です。



箸袋

2008-11-12 23:44:37 | 








地始めて凍る候となりました

雪の便りもきこえてくるようになり当地も冷え込んでくるようになりました。風邪にも気をつけるようにいたしましょう。

お正月にこんな箸袋は如何でしょうか。
簡単にと思い17センチの折り紙で折ってみましたので少々小さめです。
白い千両をさした箸袋はポケットを作ってお花を差せるようにしたオリジナルです。

折方は下の図を見て折れると思います。これはオリジナルの方の折り方です。左端は最初に8等分の線の目安で、実際にはその線より重なり分だけ深く折りますので折り線はつけなくてよいです。赤い線が山折で緑が谷折りです。左側から番号順に折って下さい。 

赤い箸袋は白を参考にすれば折れると思いますが上前は表のままで襞を綺麗に出すように工夫してみて下さい。出来上がりは17センチの折り紙で折ったものです。下の折り方は小さいので大きく見えるのを掲示板に貼っておきますね。クリックで大きくなります。
(このお箸は柳箸なのでこんな風に置いてみましたが箸先は箸置きにのせて下さいね)


河骨の華包

2008-08-02 23:55:44 | 












大雨時々降る候となりました

連日夕立を待っていますがどうも素通りです。
先日鎌倉からお客様がみえましたが「鎌倉は落雷と大雨だったのにこちらに来たら晴天!」と驚かれていました。馬の背を分けるとはこういうことなのでしょうね。

今月は家の鷺草を包んでみました。
鷺草は湿地に咲くので包方は河骨の華包 にしてみました。
涼やかさを出したいと試みてみたのですが~

8月の呼び名は
葉月  仲秋  盛秋  清秋  清月  壮月  竹の春 葉落月(はおちづき) 桂月   燕去月  月見月 仲商  染色月(そめいろ) 素月(そげつ) 草津月  木染月 濃染月 紅染月 雁来月(かりき) 秋風月  萩月  桂秋(けいしゅう) 田の実(たのむ) 建酉(けんゆう)月 唐月(もろこしつき) 秋高 南呂(なんりょ)
読みはいろいろあるようですが 外来のもの以外は訓読みがいいようです。 雁来月もがんらいつきでもいいのですがかりきつきの方が私は好きです)



小さき花の包

2008-07-01 11:48:18 | 












半夏生ずの候となりました

夏越の払いも終えて1年の折り返しに入りました。海、山開きもあっていよいよ夏の暑さの到来でしょう。

今月の花包の花を探しにお花屋さんを巡りましたがなかなか見つからず、庭のもちずりを包みました。
母に繋がる思い出もあって大事にしている花なので以前は華奢な花を踏まないように割り箸を立てたりして育みました。今では百本ほどにもなったでしょうか。
包みはオリジナルなので小さき花の包とでもしましょう。 
芝中のもちずりを刈らないように芝刈をするのは「むずかしい」と言いつつ夫も大事にしてくれています。包んだ花を「どうかしら?」と見せましたら「やはり野に置けの花だ」とか。これももちずりを愛でているからこその言葉なのです。確かに… と思いました。

さて文月の呼び名ですが
孟秋 秋初月 女郎花月 文披月(ふみひろげつき) 七夕月 七夜月(ななよつき)新秋  蘭月  愛逢月(めであいつき) 夷則(いそく) など。
初秋のイメージと七夕の言葉が多いようですね。



祝儀と不祝儀のお皆敷

2008-06-26 00:06:29 | 







菖蒲花咲く候となりました

梅雨も終盤になりましたのにまだ真夏日もなくさわやかな日が続いてたすかりますね。

今月の和の提案は「お皆敷を折ってみましょう
基本のお皆敷なので折方は見て分かると思います。
上のはお懐紙サイズで、紙を重ねました。下の二つは正方形です。
正方形で折る時は四つの三角の面積が皆同じになると綺麗です。
赤縁のものは右端を折ると楊枝が差せます。
グレーの縁は不祝儀用のお皆敷です。仏事などのお菓子をのせる時はこのように折って下さい。
ちょっと迷うので、楊枝入れが右に出来れば祝儀用、その逆が不祝儀用と覚えておいて下さい。
桜や紅葉、桔梗など五角形から切り出したものを敷くのもいいですね。ちょっとした工夫がおもてなしの心だと思います。(今年3月20日に菱形のお皿も載せてあります)