SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

茱萸袋

2005-09-09 00:02:38 | 
 今日は重陽です。
九は陽数で、二つ重なるので重陽。九九で長久の意味もあります。古くはこの日グミを身に付けて(グミは蚊よけにもなるとか)厄払いと称して野山に遊山に行きました。 この風習は『グミを髪に挿して高山に登り、菊酒を飲めば難を免れる』と言うお告げを守り、災難を逃れた中国のお話に起因しているようです。
 日本では 茱萸袋 として重陽の日に厄除けとして飾られるようになりました。

去年は旧暦で「重陽香」を開筵しこの茱萸袋を架けました。
この折の床飾りは着せ綿をした菊を菊包みにして飾りました。

 夜露に濡れた着せ綿で顔を拭くと綺麗になり寿命が伸びると言われていますが新暦では夜露も下りませんね。 家の庭のグミの木も実を付けるのは10月半ば過ぎで、丁度旧暦の重陽の頃になります。
重陽は旧暦でないと季節感が添わないようです。

こんなの作りましたっけ~  茱萸袋です。