SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

手記録盆の帙

2010-11-17 00:09:00 | 







金盞花香しの候となりました

急に寒くなりました。銀座はもうクリスマスのディスプレィです。

花兆会が今日より松島ギャラリーで始まります。 
今回は香道具の仕覆を作りました。
画像はその一つの手記録盆の帙です。他にも試香盤、本香盤の帙、香炉 重香合の仕覆 筒札の網袋 とそれらを納める箱を母の羽織を解いてお揃いで作りました。

今回の難関は印籠蓋の二段箱で作り方に迷い最後まで手こずってぎりぎりに仕上げました。この箱の仕覆は定家文庫様に角だけに襞を集めて作るつもりで今回のメインになるはずでした。型紙も最初に気負って取り、襞の感じも型紙上は綺麗に出て満足し、布地も柄のよい所を確保していました。仕覆は着せるものに合わて作るので先に作るわけにいかず一番作りたかった念願の箱の仕覆は結局間に合いませんでした。
重香合の仕覆はその試作用で角だけに襞をとって作ってみました。
その内箱のお仕覆や建の網袋も仕上げてお揃いの皆具を完成させたいと思います。

 左の画像は手記録盆と一緒に撮ったもので、この盆が納まります。手記録盆は三十六人家集の重ね継ぎなどの継紙と描き模様をモチーフに作ってもらったものですが慣れない模様に職人さんにはずいぶんご苦労をかけたようです。憧れの西本願寺さんの三十六人家集の香道具に母の布のお仕覆が着せられて一層いとおしいお道具になりました。

sakura私は19日の2時頃からと21日3時頃に会場に居るつもりです。SAKURAをご覧の方はお声をかけて下さいませ。sakura
訂正 21日は事前に大事な用がありまして終わり次第駆けつけますがちょっと時間が微妙になりましたのでおことわりしておきます。11/18夜記