蟋蟀戸にありの候となりました。
懐かしいべったら市が始まります。昔べったら市には懸崖、羹、管物など様々な菊が売られ彩を競いました。
今日は旧暦の九月九日で、菊の節句にあたります。 重陽にはトップの写真の茱萸袋を掛けます。
三日月さまが膨らんで上弦の月となりました。月に兎と言うことで兎の粉包を縁紅の紙を使って折ってみました。(奥のは粉包みではありません)
月に映る兎の餅つきの由来には火の中に自ら身を投じた悲しい兎のお話が伝わっています。
これを思うと大昔?中学の修学旅行の折りに学んた玉虫の厨子の密陀絵、「捨身飼虎」のお話を連想します。
これを聞いた時は衝撃的で一度でこの言葉が頭から離れなくなりました。
ちょうど宝塚の「長屋大王」を見て光明皇后への憧れから橘夫人の念持物や玉虫厨子に興味をひかれたからかもしれません。
身を捨てて人の役に立つなど、いい年になった今でも出来ないことで、月の兎に反省を促されます。
後ろの兎風なのはあるお席で頂いて面白いので作ってみましたが、ちょっとしたお月見の添え物?にいいかと思いあり合わせの紙で折ってみたものです。耳を開いて少々アレンジしました。
大きさはどのくらいなのでしょう。
お月見の飾りにしてもいいですね。
今夜のお月様は大分ふっくらとしてきています。
18㎝の正方形でした。さくらさん。
先日、これで伝統のお皿のような折形を折ってお誕生会のケーキ皿にしました。大勢さんだったのでクリームのお皿を洗って頂くのは申し訳ないと思てのことでしたが、「開くと立体になる」ところがミソです。
和紙なので結構しっかりしていますからなんとかお皿代わりになりましたし、縁紅なのでおめでたい雰囲気があっていいと思います。
余談ですが、長屋王は春日野八千代さんで、卯の花の咲き乱れる場面で二人が出会います。光明皇后がまだ安宿媛と言っていた時で、病気の婆やに飲ませる葛の根を探していたと思います。葛湯はこの頃から飲まれていたのだと思った事を覚えています。
玄猪包は残菓包みの表の出方に似ています。斜めに紙を4等分と表の部分が要りますから大きめの紙で折るといいですね。お団子が入る分マチとして表の幅だけ隠れています。分かれば何と言うこともないのですが始めはちょっと面喰いました~
どうしても折りたい時はご連絡下さいな。応援いたします。
それにしても月見さんの記憶の良さはいつもながらお見事です。ヨッチャンのいい時を見ているファンの中でも月見さんは一番若い層でしょうね。
我々は姉達の お交じり?で宝塚に付いて行きましたから 同年齢の人より見ている俳優さんの層が厚いです。南風洋子さんや有馬稲子さん、明石照子さん、新玉三千代さん、天津乙女さんも~~
歌舞伎だって寿海さんや、三代前の三津五郎、先代の吉衛門を見ている年齢は我々よりもっと高いはずですが、小さい時からお芝居に触れていられた時代と環境のお蔭でしょうね。
思い出しました~大路三千代さんが橘夫人でなかった? それとも婆や?? 脇も堅かったから面白かったですよね。
脚本も取り寄せて暗記して、安宿媛になりきって~~
中宮寺の犬さんは、今度出して写真を撮っておきましょう。これもふるきよきうつくしきものですものね。
仏さまのお話も載せたらいいのですが、まあ、私は包結 と遊び担当にしておきましょう
今日アップの勝栗包みも簡単に折れると思います。紙縒りと共にいつも手に馴染むようにトライしてみて下さい。