SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

鵲の雄蝶雌蝶

2008-07-17 06:24:55 | 








鷹技を習う候となりました

梅雨明けもまじかなようですが蒸し暑い日が続きます。
祇園祭りも始まって今日は山鉾の巡行の日です。雨は降らずにすみそうですね。
今月は七夕に因んだものを載せようと思いつつ、前回は鷺草になりました。

写真は七夕に飾る雄蝶雌蝶で 鵲の雄蝶雌蝶です。
勿論、鵲は牽牛と織姫を隔てる天の川を鵲が翼を広げて橋を作ったと言う鵲の橋の命名でしょう。
鵲はサギのイメージから鷺草のような白を連想していましたが烏科の鳥で黒が基調の鳥でした。ちょっとイメージが異なりました。

飾り方の図がないので神酒口のように差してみましたが、御神酒口はそのままお飾りとして飾られるようです。
上巳、端午、七夕と節句ごとに雄蝶女蝶の折形が決まっていたのもゆかしいことです。

白は反射するので薄いグレーのぼかしに砂子が撒かれた紙で折りました。左右の対象に苦労したのですが、折筋が光ってよく見えませんでした。 水引も赤を避けて紙の色に染めてみました。
左が雄蝶で陽の結び、右が女蝶で陰の叶結びです。七夕さまの願が叶うように結んでみました。

鵲の歌は
かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きをみれば 夜ぞふけにける  
が有名ですがこれは七夕の歌ではなく、同じ家持に
かさゝぎのはしつくるより天川 水もひなゝむかち渡りせん 
 と、こんな歌があります。上の歌と対照的にロマンのないお歌です。

天の川は舟で渡る歌が多いようで
天の川楫の音聞こゆ彦星と織女(たなばたつめ)と今宵逢うらしも

天の川霧立ち渡り彦星の楫の音聞こゆ夜の更けゆけば

私の好きなお歌です。


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2 コメント

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Unknown (さくら)
2008-07-17 22:30:07
カササギは私の住む福岡の筑後平野や佐賀県では良く見られる鳥です。
カラスと同じように頭が良い鳥です。
背中や翼は真っ黒で胸元とお腹は白い羽でカラスよりは一回り小柄です。
確か白秋の故郷柳川ではカチガラスともよばれていました。
水引の色は柔らかな色に染め上がっていますね。
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Unknown (yaya)
2008-07-18 06:45:48
さくらさん、おはようございます。今日も暑そうです~
鵲はカチカラスと言うのですか~初耳でした。
鵲を白い鳥と思うのは「鵲の渡せる橋に置く霜の白き…」のお歌からの連想なのでしょう。
白い鳥の方がずっと絵になりますものね。

その後リハビリは順調ですか? お暑い折、どうかお大事になさって下さいね。コメントもご無理のないように!
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