
鷹技を習う 候となりました。
梅雨明けになった途端猛暑が続きましたが今日は梅雨の戻りとか。ほっとする涼しさになりました。
この画像は昔の書状の封じ方です。こうした手紙を腰文と言います。帯封を腰のあたりに巻くからでしょう。この封が高い位置にあるほど敬意も高まるとか。
腰文は紙の端を細く切って左へ巻いて後ろで留めます。右側の隣がそれぞれ裏面です。裏の留め方もいろいろあるので示しておきました。
これは主に武家社会の書状ですが手紙をもう一度包んでその紙でこのように帯封をするものもあるようです。本には〆がタの字になっていましたので倣いました。
小文と言うのもあります。小文は「笈の小文」のように簡単な小い文をさしますが手紙の形体にも小文があって、薄紙や杉原を半分に折って書く書状を言います。
軸装した手紙で真ん中に折り目があり上下の文が逆さまになったものを見かけます。よく折紙と言いますがこれも小文と言えるでしょう。
こうした正式な文書には礼紙が付きます。
礼紙と言うのは書状に添える白紙のことで、これに返信を書くこともあったようです。
本(古事類縁)には鳥の子と杉原の紙一枚から本文と礼紙と包紙を取る割り出し図が出ていましたのでかならず礼紙は付いたようです。
今でも便箋せん1枚で書き終わると白紙の便箋を添えて2枚にします。「便箋1枚では失礼になる」と教わりましたがずいぶん古くからの儀礼の名残であったわけです。
クイズのお答えは皆さんにも見て頂きたくて本文?に追加しました~ これも書けばよかったと思っていたところでしたので風花さんにチャンスを頂きました。すみません。
メールは便利ですが手紙の習慣が無くなるのはゆゆしきことです。私も出来るだけ手紙を書くように心がけたいのですが~
そうした余裕を持っていい歳なのにお恥ずかしいことです。
でも、こんな文字遊び面白いですね。
「便箋一枚では失礼」というのは、私も教わりましたが、このような儀礼の名残りだったとは知りませんでした。