SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

ほかい(行器 外居)

2009-05-21 06:04:00 | 






小満 となり蚕起きて桑を食う 候となりました

汗ばむ陽気となりました。
新型インフルエンザ予防のマスクの人を多くみかけます。これからの暑さを思うと早く終息してほしいものです。

行器を結んでみました。行器は食糧を入れたり旅の必需品を収めて持ち運ぶ入れ物です。貝桶と似ていますが円形で脚が付いています。脚に紐を掛けますがこれは正規の形でないので脚に掛けた紐の掛け方は略してあります。(足の途中に穴がありそこへ紐を交差して入れます)
結び方は鱗結びで、対の時は貝桶と同じように左右の掛け方が変わります。

食べ物を入れた時は結びにをして毒物などの侵入を防ぎます。
持ち運びの道具なので空なら腰掛け代わりにしたり首桶の代用にも使ったようです。
「妹背山女庭訓」では雛鳥の首を雛祭りのお道具の駕籠に納めて琴に乗せ吉野川を渡って嫁入りする悲恋の段があります。
首桶こそ武家社会を象徴する物ですね。


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