紅花栄う候となりました。
梅の実が成りました。枇杷もいつの間にか色ついて烏が持ち去っていきます。もう甘くなっているのでしょうね。
行器を結んだので、長緒で藤を結んでみました。
志野袋ですが結びの本を見て結びましたので志野流の藤とは多少異なるかもしれません。
先々週「尼門跡寺院の世界」を見てきました。
いろいろ取り上げられているので掲載は止そうかと思いましたが、これだけの寺院の宝物を一同に集めて一日で見られる機会はあまりありませんのでお知らせすることにしました。
写真は以前取り上げた散華ですがどれも手描きで金泥が盛り上がりったものもあり、さすがなのです。小ぶりなのも可愛いです。
小さい時から寺院に入る皇女や姫君の為に用意したお道具は花嫁道具に似て送り出す母親のいとおしさの現れでしょう。遊び道具など多くありました。
香道には耳香の記録など珍しいお勧めしたい品が数ありました。
今私がとりこになっている切嵌めの打敷きにも出会いました!刺繍やお針は高貴な女性も嗜み、東福門院様の押し絵は切嵌めではないかと思うほど繊細な細工でした。これは義理の娘に当る文智さまに贈られたものとか~ 川口 松太郎 の『お与津御寮人』を読んでお二人のドラマが分かると一層貴重なものに見えました。
この文智女王さまが興された華道が山村御流ですが尼門跡の寺院はサロンでもあり、華道や香などの文化を継承していました。
御所風を守り私の大好きな美しい雅なものが沢山あって見ごたえのある会でした。6月14日まで東京芸術大学美術館です。
こちらでは、ちょうど6月のお祭りの頃に出回るのです。枇杷を市場などで見かけると、夏が来るのだなぁという気持ちになります。
散華、美しく可愛らしいですね。
尼門跡の寺院というとなんとなく寂しい感じのイメージがあったのですが、雅やかな世界でもあったのですね。
藤の結び、藤の花を表しているのですよね?
今、こちらでは藤の花が満開です。
> 尼門跡の寺院というとなんとなく寂しい感じのイメージがあったのですが、雅やかな世界でもあったのですね。
普通の尼寺とは違いますから文化的には華やかだったと思います。隔離された中で文化は純粋に守れたと思います。
門跡さんの肖像画の掛け軸がたくさんありましたがどれも凛として高潔さがありました。
人格的にも優れた方だと分かります。尼と言えども僧侶の修行は厳しかったのではないでしょうか?