
鶺鴒鳴く候となりました。
重陽を過ぎてもまだ蒸し暑い日が続きます。
五節句の中で季節と一番そぐなわないのが重陽のようです。旧暦だと十月半ば頃になるのでそんな冷気を想像して暑さをすこし紛らわしたいと思います。
菊枕は花びらを乾燥させて中に詰めた枕です。
菊枕で寝ると延命すると言われています。
乾燥した菊に芳香があるのかわかりませんしあまり寝心地もよくなさそうなのでこんな枕風な小物を見立てて作ってみました。作り方は簡単で
土台を厚紙で作り布の周りを縫って綿を入れ、糸で締めただけのものです。菊の模様の布はそのまま使い、他にも幾つか出来ました。
菊の花びらを集めるのは子供の役目だったようで折据に菊の花びらを集めている錦絵があります。そんなヒントからお三宝に菊の花びらを入れて撮ってみましたが菊枕には見えませんね。
幼稚園の行事の菊供養の後は
お寺でご祈祷していただいた菊を乾燥させて
枕の下にいれて寝ていました
ただ、ティッシュにくるんで枕の下においても翌日が・・・
でいつからかやめてしまったのですが
こんなかわいい物があったらよかったな~
幼稚園にそうした行事があったのは素敵ですね。
小さい頃からそうした風習に馴染んでいると自然と身につくものです。お母さんはふるきよきものを守ってお子さん方に伝えてほしいです。
乾燥した菊はよい香りでしたか?やっぱり色も落ちるのかしら?
「白妙の菊の枕を縫いあげし」と久女さんの句がありますが白妙はどんなになったかしらと気になるのです~~