SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

霊糸錦

2007-02-09 00:04:53 | 
うぐいす鳴く候となりました









春たてば花とや見らん白雪のかかれる枝に鴬の鳴く

我が家の梅にはまだ鶯はみえません。毎年3月中頃に来てくれるのでその時を期待しましょう。今年は暖冬ですからもっと早いかもしれませんね。

これは霊糸錦と言います。これもお香席の柱飾りで、訶梨勒と同じような役目があり、中に香木を入れましたが今ではほとんど装飾としてかけています。
これも友人に絵を描いて頂いて試行錯誤しながら作りました。見本は写真だけが頼りでした。この結びにはとても苦労しました。あまり図形に強くないので行き詰まっては放りなげして半年ほど持っていたでしょうか?
これには金具が必要でこの入手にも困難を極めました。幸いインターネットで三井さんと言う金具屋さんが見つかりご協力を頂きました。
なんでも「成せばなる」で思い込めばどうにかなるようです。
無から作ると言うのも出来上がった時の喜びは一入です。
下の敷物もお香のお道具で祖母の丸帯から作りったものです。

(この写真はあるものに載った折プロのカメラマンが撮って下さったものをスキャンしました。ちょっと芸術的で本来の形がよく分かりませんが上から見たアングルになっています。下にはあわじ結びがしてあります)



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6 コメント

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Unknown (さくら)
2007-02-09 10:12:49
初めて目にする品です。
「霊糸錦」で検索してみましたが載っていませんでした。
お雛さま好きの私には箱型の周りの模様がひな飾り台の模様に似ているような気がします。
お友達に描いてもらわれた絵の中にさくらがありますね。
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Unknown (m-tamago)
2007-02-09 12:14:43
初めて拝見しました。
ご自分で作られたとは素敵ですね。きれいだし、味わいがありますー。
敷物もおばあさまの丸帯とは、いいなあ。古く美しいものがこうして受け継がれていくわけですね。
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Unknown (浮羽)
2007-02-10 07:06:20
お香は典雅なさまざまのお道具があるのですね。ゆかりの方のお形見やご友人の手がちりばめられたお手製のお道具たちは、yayaさまの思いのあふれる宝物ですね。
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Unknown (yaya)
2007-02-10 07:26:47
そうです、うんげん縁(べり)と言います。さくらさん。繧繝はグラデーションのことで色のぼかしですがこれもそう言います。ベリと言うのはこれを貴人の畳の縁に使うからでそれがお雛様のお畳なわけです。錦ですから綺麗ですよね。
お雛様お飾り出来ましたか? きっと一日ががりでしょうね。

m-tamagoさん。訶梨勒はお茶のお席でよく目にされるでしょうがこれはお香をする私でもお香席で目にしたことがありません。 本の上で見る程度です。
さくらさんが検索なさったと言うので私もしてみましたがSAKURAしか出てきませんでした。ネットでは何を検索しても見切れないほどの情報が出てきて困りますがSAKURAしか出ないのは稀少さが分かって嬉しかったです。

浮羽さん、ほんとうに私は恵まれていて皆さんのお力を頂けます。私も宝物だと思っています。

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Unknown (小作人)
2007-02-10 09:42:26
昨日田舎より同窓会に出て来てまた拝見させて頂きました。日本の伝統工芸品の極致を見せて頂き眼の保養になりました。左官も勉強になりました。写真の腕前もたいしたものですね。魔よけも江戸文化は綺麗ですね。こちらは節分の日に秋に採り入れた豆の木の枝に小魚の頭を突き刺したものを玄関の格子に飾ります。入る時ビクとします。もう梅の便りで春が間近ですね。こちらは4月の終わりに桜と一緒です。春と云えば暮れに降った雪が融けもう蕗の薹が沢山出ており、てんぷらで食べました。例年より50日早いです。
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Unknown (yaya)
2007-02-11 00:36:24
思いがけずご覧頂き嬉しいです。同窓会は如何でしたか?小作人さま。節分には鰯の頭と柊を入り口に挿しますがビックとするとは可笑しいです。すっかりインターネットもないお暮らしをお楽しみですね。例年より50日も早いとはやはり地球の温暖化の証しでしょうね。
又ご上京の折には見て下さいませ。
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