紅葉蔦黄ばむ 候となりました。
お庭の紅葉を探しましたがまだちょっと早いようで、花みずきの葉が赤茶けているくらいでした。綺麗でもありませんので写真はお休みで昨日の続きに致します。
鴎外の歴史小説の緒となる「興津弥五右衛門の遺書」は一木四銘の由来に触れるものですが、この元になるお話は「翁草」に書いてあるようです。『嬉遊笑覧』を見てみましたらこれにも載っていました(10巻下)
『嬉遊笑覧』と『守貞漫稿』は何かにつけ紐解きます。守貞漫稿は私が古書展で見つけたものですが原文を写真印刷した復刻本です。どちらも母から頂きました。母が見た箇所に栞など幾つも挟まっていて「母もここを見ていたんあだ~」と感慨にふけることもしばしばです。話がそれました~
本題のあらすじを書くと又長くなりますのでダイジェストのその又ダイジェストにしますとこんなお話です。
長崎に舶載品が入ったと言うので、珍品を手に入れるべく主命を受けた細川家と伊達家の家臣が香木をせり合う内にその価格は莫大となり、入手の是非を争って細川家の家臣同士が刃傷沙汰を起こします。帰国後この家臣は切腹しようとするのですが忠興に止められて藩主の死後殉死します。鴎外は乃木大将の殉死によってこれを書いたようです。
嬉遊笑覧には「名香を貴くせんが為に作り設けたる虚談なるべし」とありました。
こんな逸話が生まれるほどの名香と言うことでしょう。
名香の多くは江戸以前に渡来したもので江戸になって渡来した名香は新しいと言えます。この一木四名が有名なのはその後これに勝る名香が出ないからでしょうか?
この名香は連綿とお香人に伝えられています。
明日は文化の日、たまにはこんなお話も如何でしょうか?
お庭の紅葉を探しましたがまだちょっと早いようで、花みずきの葉が赤茶けているくらいでした。綺麗でもありませんので写真はお休みで昨日の続きに致します。
鴎外の歴史小説の緒となる「興津弥五右衛門の遺書」は一木四銘の由来に触れるものですが、この元になるお話は「翁草」に書いてあるようです。『嬉遊笑覧』を見てみましたらこれにも載っていました(10巻下)
『嬉遊笑覧』と『守貞漫稿』は何かにつけ紐解きます。守貞漫稿は私が古書展で見つけたものですが原文を写真印刷した復刻本です。どちらも母から頂きました。母が見た箇所に栞など幾つも挟まっていて「母もここを見ていたんあだ~」と感慨にふけることもしばしばです。話がそれました~
本題のあらすじを書くと又長くなりますのでダイジェストのその又ダイジェストにしますとこんなお話です。
長崎に舶載品が入ったと言うので、珍品を手に入れるべく主命を受けた細川家と伊達家の家臣が香木をせり合う内にその価格は莫大となり、入手の是非を争って細川家の家臣同士が刃傷沙汰を起こします。帰国後この家臣は切腹しようとするのですが忠興に止められて藩主の死後殉死します。鴎外は乃木大将の殉死によってこれを書いたようです。
嬉遊笑覧には「名香を貴くせんが為に作り設けたる虚談なるべし」とありました。
こんな逸話が生まれるほどの名香と言うことでしょう。
名香の多くは江戸以前に渡来したもので江戸になって渡来した名香は新しいと言えます。この一木四名が有名なのはその後これに勝る名香が出ないからでしょうか?
この名香は連綿とお香人に伝えられています。
明日は文化の日、たまにはこんなお話も如何でしょうか?
日本人でありながら、色々知らない事が多いのを今更ながら恥じる思いです。
読書週間でもあり、「読まねば」と思う本が増えました。
月見さんは読書家ですよね。又お勧めの本があったら教えて下さいな。