SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

吊香炉

2007-02-14 23:18:12 | 







魚氷にあがる候となりました

この暖冬で天然氷の生産も例年の貯蔵量の半分ほどだそうです。
湖の氷も張らず公魚釣りもままならぬニュースも見ました。
今日の写真は釣りではなくて吊香炉です。

吊香炉が手に入ったので花結びをして房をつけてみました。古書には吊香炉の吊紐の結び方も載っていますので上の部分はそれに倣いましたが下の結びは私の遊びで自由に結びました。結びは確かな要尺が分からないので勘ですることが多いです。メインの結びを決めてあとは残りの紐の長さを考えながら結べる形を決めるアバウトさですが結構上手くいくものです。このメインの結びは唐蝶結びです。
この香炉はガンドウ返しになっていて動いても中の香炉部分はいつも水平になっています。袖香炉と言って袖の中に忍ばせたりもしたようですが、いくらがんどう返しになっていても危ないですよね。



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3 コメント

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Unknown (さくら)
2007-02-14 22:30:28
蝋燭を立てる木製のガンドウは古道具屋さんでみたことがあります。
香炉のことは良く知りませんが彫金で細かな細工がしてある様に見えます、高価な品なのでしょうね。
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Unknown (月見)
2007-02-15 10:36:57
地唄舞に「春の夜の闇はあやなし~」の歌を読み込んだ「袖香炉」と云う曲があります。「袂に伽羅の煙り草」と云う歌詞の意味がよく分かりませんでしたが、これなのですね。それにしても、昔の人はどのような生活だったのでしょうか?色々思いを馳せるよすがとなりました。
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Unknown (yaya)
2007-02-15 23:39:21
昔は照明具も蝋燭などでしたから倒れない工夫がないと使えません。私も子供の頃に懐中電灯のような器具の中でどうやってもまっすぐに立っている蝋燭を見て不思議に思いました。さくらさん。吊香炉も同じで野次郎兵衛のようにぶらぶらと動きます。やはり中は炭団が入っていたのでしょうか?

月見さん、なんの気なしに聞き流している歌詞が「そうか~」と突然分かることがありますよね。言葉としてでなくメロディーとして頭に入ってしまうからでしょうね。言葉として吟味すると味わい深いものに気が付きます。たまにはお稽古して下さいな。
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