SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

羽子板

2007-01-06 00:31:26 | 
小寒となり芹栄う 頃となりました   

今年はSAKURAをのんびり進めようかと思っていましたが予定外のアップが続き、番外やら飛び入りと致しました。どうも私はじっくり考えて進むタイプではなくなりゆきまかせ、今年のSAKURAの有りようもテーマと飛び入りが交じるスタイル?になるのかもしれません。
今年も皆様よろしくお付き合い下さいませ。

とりあえず今月のテーマ-は「ふるきよき・うつくしきもの」といたしました。手作りを心がけているのですが年末は忙しく準備が出来ませんでしたので家にあるもので羽子板を取り出しました。






羽子板を出すのは久ぶりですがこの羽子板は1.2mもあって出すのにも気力がいります。 学生時代お富さんに縁があたことから母から頂きかれこれもう20年以上になりました。
羽子板は普通歌舞伎の時代物か舞踊が題材ですがこれは世話物なのが珍しいと思います。里はお富さんが住んでいた玄治店に近いことから祖父が求めたのではないかと思います。 もう80年ほど経っているので、今では見られないほど出来がよく、蝙蝠安が握っているおひねりや与三郎が持っているお財布の作りなど丁寧で職人さんの心意気に感心します。お富さんの横櫛も本物の櫛です。顔も三人の役の性根を表してしっかりした面相です。 梅幸、六代目、羽左衛門(十五代目)だと思われますが確信はありません。こうしたことはちゃんと母から聞いておけばよかったと残念に思います。



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4 コメント

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Unknown (さくら)
2007-01-06 12:04:00
素晴しい羽子板ですね、1.2mもある大きな作品でのようで飾るのにも力が要りますね。
押絵になっているようですね、人物の表情が本当にリアルに描かれています。
いいものを見せていただきました。
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Unknown (浮羽)
2007-01-06 16:21:17
なんとも粋で素晴らしい羽子板ですね。80年も経ていながらあでやかで驚きました。
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Unknown (ちぇりこ)
2007-01-06 22:26:37
羽子板市に行っても胸ときめく作品はなかなかありません。
おばあちゃまが以前「連獅子」の羽子板なのに扇をもたせて…、
と嘆いてました。もしかしてお芝居大好きで羽子板を作っている職人さんというのは今はすくないのでしょうか?その辺りが誘惑されない原因の一つ??となんだか納得してしまいました(笑)
でも極端に役者の[似顔絵]みたいな羽子板も・・・だし、何事も頃合いが難しいですね(つまりは、わがままな私で~す♪)
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Unknown (yaya)
2007-01-07 00:26:06
>もしかしてお芝居大好きで羽子板を作っている職人さんというのは今はすくないのでしょうか?
するどい指摘です。ちぇりこさん。大好きどころか歌舞伎を見たことがない人もいるそうで~ 
羽子板ではありませんが月見さんと平櫛田中の鏡獅子の話をしました。この圧倒する気迫は骨格からデッサンして制作したと言うように基礎がしっかりしているからですよね。いい形はこうして生まれるのだと思います。
お人形さんでも羽子板でも、形の極まっていないものは気持ちが悪いものですが「極まった形」が分かる人が少なくなったと言うことでしょうか?
歌舞伎離れの若者ですから分からなくても仕方がありませんね。

浮羽さん、さくらさん、ありがとうございます。
私も驚いているのですがこの羽子板は何一つ損傷がありません。
我が家は押入れに入れているので取り出す度にヒヤヒヤするのですが~
母がしていたようにナフタリンを入れて紙に包んで仕舞っておくだけなのですが保存がいいのは嬉しいことです。

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