燕去る候となりました。
急に空気が冷えてきて秋の気配が深まりました。
14日の満月はどうにか見えましたがあまり煌々としたお月さまではなかったようでした。一五夜の頃は台風の接近などで名月が拝めないことが結構多いようです。
これは巣籠です。
親鳥の背に負ぶさったような形です。これはちょっと変わった折り方になっています。
この方法は花菱、蓬莱、迦陵頻 などと同じで紙の重なりが多くなり折り難いものです。
狂歌は 襟もとへ顔を巣籠り恥ずかしや今日水揚げと祝初めてき
狂歌は戯言を風刺や洒落で詠んだ歌で都都逸のように艶っぽいものが多いです。
昔寄席で三亀松の都都逸を聞きましたが、ああした雰囲気の芸人が居なくなりました。吉原を知らない今の芸人さんに都都逸の味を醸すのは無理なのでしょう。
粋筋の芸が滅びようとしているのは惜しいことです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます