SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

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室町雛

2010-03-11 00:30:00 | 








桃始めて咲く 候になりました

九九消寒も81日目を迎えてやっと暖かくなるようです。
気まぐれな春の嵐は八幡様の大銀杏をなぎ倒してしまいました。回復不能な状態に大打撃です。

先日兄のところに姉妹が集いました。
懐かしい室町雛が飾ってありました。これは母の象牙のお雛様で小さな有職のお道具が揃っています。

実家のものなのでちょっと遠慮はありますがやはりSAKURAに残しておきたいと思い後日画像を送ってもらいました。写真用にコンパクトにおさめた為、脇に見える本膳や手前のお伽犬が大きく見えているようです。

以前守貞漫稿で「室町雛」の挿絵を見た時に「そっくり!」と思っていましたので早速本を取り出してみましたら女雛がお袖を開いている形や男雛の袖の返り具合など全く同じで典型的な室町雛のようです。

左がその本の画像です。室町雛は次郎左衛門雛の原型のようで丸いお顔に簡単な目鼻がついています。本に『額際に殿上眉』とあり男雛も女雛も同じお顔と書いてありますがその通りでユーモアあるお顔が微笑ましいです。
女雛は『袴紅絹』男雛は『白平絹』と装束の注があります。母のは象牙ですが着物の彩色や緋の袴など象牙とは思えない出来栄えです。
男雛は冠がなく、太刀を佩かず女雛も桧扇を持たないのも特徴のようです。これは飾り雛ではなくて堂上方の『平日の弄翫』として遊ばれたお人形だったからでしょう。

このお雛様にお目にかかるのもうん十年ぶりでしたがちっとも変わらず初々しく優雅なお姿に感服しました。私達兄姉妹の様子はずいぶん変わりましたが久しぶりにはずんだおしゃべりは変わらぬままの和やかさで楽しい時を過ごしました。

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