菜虫蝶と化す候となりました。
お水取りがすむとめっきり春めきます。
芝生の緑もほのかに色ついて花壇の花々も咲きだしました。
貝桶の鱗結は昨年も載せましたが小さな六角の貝桶しかなくて紐の掛け方が不安定でした。八角の貝桶を探していたところ見つかったものは色も柄も気に入らず布を貼っって変身させたのが写真のものです。
この布は私のお気に入りで黒地に花の紋丸で、昔姉が着た羽織の記憶があるのですが生地が大分薄くなっていましたからもしかすると母の物だったかもしれません。花々のぼかしが綺麗で大正ロマンの香りが漂う布です。
紐はこの太さの物がなく既存のまま使いましたが丈が足らずマジックを使って伸ばして房も付けました。 紐が弱いので堅く結べてしまいましたがこれを見ると紐の太さと結び方の関係が大事なのが分かります。
ちょっと大きいので本物の貝が5つほどは納まりそうです。
今回は結びのことは省きましたが右側の結方に右貝を入れ左側の結方に左貝を入れて別々に保管すると包結図説にあります。
右貝左貝のことは貝覆の時(昨年3月20日
http://purple.ap.teacup.com/applet/yaya/msgsearch?0str=%82%A0&skey=%8AL%95%A2&inside=1&x=49&y=11)に書きましたので省略します。
3月も半ばを過ぎたというのに、こちらはまだ寒く、雪解けが思うようには進みません。
貝桶は刺繍や着物などの柄でしか見たことがないのですが、雅なものですね。
黒地にお花がいっそう艶やかで、きっととても美しい羽織だったことがしのばれます。
こちらは今日はコートなしでも大丈夫なほどでしたが今はぐっと冷えてきました。三寒四温ですね。
貝桶は博物館などで昔のものを見ますがどうも八角の方が六角より格が高いようで細工も手が込んでいるように思えます。でも文献などの確証はありません。
貝桶は優雅でなぜか心魅かれます。
私も作ってみようと3組の貝桶(六角です)を購入しそのままになっています。
お気に入りの布を張れば押絵まで作らなくてもいいですね。
良いアイデアを教えていただきました。
此方は桜がちらほら咲き始めています。
私はまだ傷が残っていて結構目立ちます。
傷痕が消えるのはだいぶ先かもしれません。
貝桶を土台から作るのは結構たいへんですが形ある物に布を貼るのは作業の手間は半分以下に軽減されるでしょうね。
でも布の厚みで蓋が出来なくなったりしますから貼り方はよく考えてみて下さい。
私は台の底に足があって其処が上手く貼れませんでした。ま、底は見ないと言うことで~
もう桜ですか~暖かなのですね。
明日はお参りに行きますが、お彼岸で桜を見るのは稀なことです。でも其処まで桜が来ているようで嬉しい便りです。