SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

KAMON-ORI  3 五角

2006-09-15 06:59:29 | 








柿や栗、もう松茸も店頭に並んでいます。秋が深まったのを感じます。

佐久間八重女氏が70歳で内山光弘氏に入門した折、師はすでに86歳だったそうです。なんともお二人方の熱意に驚きます。内山氏はご母堂の感化で折紙をなさり研究なさった方だそうで、「からや折」を考案しました。これは云わば折り紙のお人形ですが六歌仙、牛若丸と言った人物を巧みに表現しています。着物を重ね折して着せると言う特徴があります。折とは思えぬ表情があり、定九郎勘平など芝居の人物はシルエットを見てもそれと分かるほどのものです。
母はこの本にある「お雛さま一式」を折ってくれました。
 
写真は五角形です。
五角形はカットによって桜や桔梗形の畳紙にも折ることが出来ます。カットによって桔梗や楓、桜などに変化して、お菓子敷きにしたり障子の破れを継いだりも出来ます。
五角の折り出しは難しいですが何度も折ると角度が目分量で出ますので覚えると便利に使えます。
明日は六角形です。


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2 コメント

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Unknown (yaya)
2006-09-15 23:41:28
月見さんもそろそろ障子の破れを繕うようになるのではありませんか? 「そのうちしなくなるから」と言う寛大な科白も真似て下さい。五角形目分量で折れるように特訓して下さい。破るのが先か?折れるのが先か?すぐ大きくなりますよ。そうして継いでいくものなのでしょう。
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Unknown (月見)
2006-09-15 08:37:16
そう言えば昔母は、子供達が障子を破くと綺麗なお花の形の切り張りをしてくれました。破いても直ぐ直して、私なぞ「又破るから」とそのままにしがちなのですが、母は「その内しなくなるから」と、根気よく張り替えていました。繕う事を億劫がらず、まめに綺麗にしておく事の大切さを思い返します。紙が身近な生活の一部だった時代には何でもない事だったでしょうが、何事も簡単に済ませてしまう生活に慣れてしまった私は、このような事もなかなかです。もう少し日々の生活を大事に、そして豊かにしなければ…と反省しました。
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