風が冷たくなって澄んだ空には鰯雲がどこまでも伸びています。秋の青空は清清しくて気持ちがいいですね。
この写真は香差しと言って香木を入れる携帯用具です。
開いた形なので分かり難いかと思いますが三つ折になって中に香木を入れた小包が差し込めるようにポケットが付いています。爪で止めます。
香を嗜む方はお香の折、持参のお香を使うことがありました。これを客香と言って、ウと表記されます。 ウとは客のウ冠から呼ばれるようになったものです。 その時の組香に相応しい香名と香りの香木が必要ですからどんな時でも対応出来るようにこうした小道具にいろいろな香木を入れて持参したのでしょう。
これは焚き継ぎ香の折に持参しただけであまり出番はありません。
初めて作ったものですが中に三十六人家集の折枝の描き模様を真似てみました。
絵は全く描けませんからこんなものなりました。
私の憧れの世界はこの三十六人家集なのでお道具もこの意匠で作って頂きました。
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