明日から浅草の四万六千日、ほうずき市です。この日お参りすると46000日参詣した効果があると言う便利な日です。実際130年近いですからそんなには生きられません。
夏の風物、つりしのぶが懐かしくて苔玉に針金を通して写真のつりしのぶを作ってみました。急に子供の頃の記憶がよみがえりました。ままら~さん達には頭の片隅にちょっぴり残してほしいルーツです。
私の育った家は町中なので2坪ほどの吹き抜けの中庭があり、そこから雨も雪も風も光も、家に居てお外に居るように感られました。中庭の軒にかけられたつりしのぶのその先は四角に切取ったお空で、行く雲の流れが見えました。風鈴の音と心地よい風にふかれてよく昼寝をしました。 連子窓の下の白粉花は夏の間中咲き続け、よく色水を作って遊びました。金魚売りが来ると金魚嫌いな母は奥へ逃げ込みました~ 風鈴売りもちゃらちゃら音を立てながら通りました。(物売りのお話もいつかしたいです、羅宇屋、定斎屋、もう分からない言葉でしょうね。)
夕方近く、打ち水をすると急に涼やかな風がたちましたっけ~ 夕飯後、浴衣がけ で父と一緒に夕涼み に出かけます。途中寄席の看板に幽霊の絵が掛かるので、そこは素早く駆け抜けます。縁日や虫の市も賑やかでした。虫屋さんがお客が選んだ虫を竹の筒に黒い布がついたような道具で捕まえて虫篭に入れてくれます。キリギリスだったり鈴虫だったり~ 町中なのに虫の音も身近でした。蛍もまだ売っていました。帰りは「おかめ」で氷レモンを頂いて… 盆踊りも大好きで盆踊りのはしごをしたり、踊りの輪の中に役者さんを見つけて騒いだり…。 川開きには床が出ました。席に戻れなくなるほどの広さで頭上の花火の音に耳を塞ぎました。 とまらないほどの夏の思い出はなにもかにもが楽しくてのんどりとしたいい時代でした。
夕涼み、いいですね♪
そんな優雅なゆとりをもたなくては~