立春となり東風凍を解く候となりました。
昨朝は雪の落ちる轟で目覚めました。待っていた立春の朝は庭一面の銀世界となりました。
東風吹かばにおいおこせよ梅の花 と言うことで庭の梅を包んだ梅の華包です。
この梅を「むめの梅」と呼んでいます。母の本名はむめで、お誕生日が2月9日、ちょうどその頃によい咲きぶりとなるので名付けました。
樹齢も母と同じくらいか(お元気なら91歳)けっこう大きな木で梅の実もたくさん付けてくれます。
母はお芝居が大好きでそのお陰で私も小さい時からお芝居に連れていてもらいました。母の贔屓は成駒屋でしたが本当は歌右衛門の兄のお慶ちゃんでした。若くして亡くなった先々代の福助(五代目)ですがその替紋は裏梅です。(ちょうど花包の花は木裏が見えて裏梅のようです)
研修会の「莟会」も俳名の梅莟から付けたようで梅には縁がありますが母はひそかにそれを喜んでいたのかもしれません。
この梅が咲くと母を思います。
梅の花もほころびかけていてうれしいです。
こちらは春の日で日向の雪はだいぶとけました。
むめの梅は白梅です。よい枝が切れなくて写真も上手く撮れなくて残念なのがですがお優しいコメントを頂いて恐縮です。
額が見える枝ぶりなのでピンクに見えるのかも知れませんね。
菅原道真の飛び梅で有名な太宰府も今から梅の花を楽しむ方、受験の祈願をする方で沢山の人出です。
梅の花のようなお母様きっと素敵な方だったのでしょう。
厳しい寒さの中に凛として咲く姿は華奢な体の母や気質を映しているようです。
忍耐強くて、包容力もあり、見るとホッツとするような優しさで、私も母のようになりたいと思いつつ未だにほど遠いです。