SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

一束一本

2009-04-10 23:51:00 | 







雁水へ帰る候となりました

萌えだした芝生の上に桜の花びらが散り敷いてまだら模様を描いています。
木蓮、しゃが、春海棠、連翹と春の花々と若葉の彩りが綺麗です。

画像は一束一本の結びです。あまり聞きなれない言葉ですが武家が公家方に献上する品のようです。
原則杉原紙に扇を一本添えるようですが紙は後に檀紙など杉原紙に限らなくなったようです。

結びの本に載っていたのを真似たものですが平紐ではなく紙紐なのが面白いと思いました。これは紙からはみ出すように結んであったので忠実に大きく結んでみましたが紙紐の色は時候に合わせて桜色にしてみました。
珍しいのは蝶の羽根にあたる両ワサが手前になっていることで、 上の字の向きと反対になっています。この意味に頭を悩ませています。
喜遊笑覧には扇が中啓でもいいようで香など焚きしめると書いてありましたがあまり資料もないのでよく分かりません。
なんだかおうつりが連想されますがおうつりの原型でしょうか? 

平紐をその幅で蝶結びにするのは結構難しいものですがこんな風に紙紐を結んで贈答用に使ってみては如何でしょう。
千代紙などで結んだら可愛いリボン代わりになるでしょう。
こうした古い例を今に生かせたらと思います。
今月は平紐の結びをとりあげたいと思います。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿