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高齢の夫が「寝たきりの妻」を在宅介護、決め手となった3つの理由

2021-07-10 15:30:00 | 日記

下記の記事はダイアモンドオンラインからの借用(コピー)です

新型コロナウイルスの影響でテレワークという働き方を選ぶ人が増え、これまで以上に親や配偶者を「在宅介護」しやすい社会環境となってきた。しかし、読者の中には「在宅介護は大変」「仕事を辞めざるを得なくなった」「介護うつになった」などネガティブな意見ばかりが耳に入り、いざ在宅介護に踏み切るのはためらってしまう…という人は多いだろう。そんな中、妻を自宅で看ると決めた夫がいる。
妻は「要介護5」で
寝たきり状態に
「施設から在宅へ」「病院から自宅へ」という旗印の下、政府は介護人材の不足を理由に在宅介護を推進している。特にコロナ禍の最近は施設でのクラスターを不安視し、在宅介護を選ぶ人が増加傾向にあるという。
 フリーライターとして働く平尾俊郎氏(68歳)もその一人。2年ほど前から在宅で妻(62歳、要介護5)の介護に取り組んでいる。子どもはおらず夫婦2人、千葉県千葉市の賃貸マンション暮らし(家賃8万5000円)。妻はアルコール依存から神経系の急性疾患「ウェルニッケ脳症」を発症し、四肢が自由に動かず寝たきり状態となった。会話はできるが短期記憶障害が残り、30分前に話したことを忘れてしまう状態。糖尿病と統合失調症も併発している。
連載「在宅で妻を介護するということ」は、そんな平尾氏の介護体験記だ。介護の専門家ではなく、一般の当事者として日々の気づきなどを綴っている。
「読者層は現在配偶者を介護している、あるいはこれから介護するであろう60~70代の男性を想定しています。過去にライターとして何度も介護現場を取材したことがあり、妻がこういう状況になったこともあって連載をスタートしました。ネットの記事などでは、在宅介護は『自由な時間が一切なくなった』『心身がボロボロになった』といった情報ばかりが目につくため、そんな風潮に一石を投じたいという思いがありました」
 もっとも、介護は症状や家庭事情などによってケースバイケースな問題であるため、一概に語ることは難しい。平尾氏も「この連載は在宅介護の正しさを証明するという趣旨のものではありません。あくまで一つの事例にすぎませんし、しかも私の場合はかなり恵まれていました」と念を押す。
 では、なぜ平尾氏は在宅介護という道を選んだのか。その理由を紹介しよう。
在宅介護を選んだ
三つの理由
 一つ目は経済的理由だ。平尾氏が利用中の介護サービスは、訪問診療(月1回)、訪問看護(週1回)、訪問リハビリ(週2回)、訪問入浴(週1回)、訪問歯科診療(月1回)となっている。
「妻を病院に入れた場合は最低でも毎月20万円、特別養護老人ホームでも12万円はかかります。私のような65歳過ぎのフリーランスの場合ですと定期収入もなくなり、退職金もなし。これから年金生活に入るという段階で、そんな額を毎月支払っていくのは厳しい。しかし、在宅介護を始めた頃の支出(介護サービス、薬代、その他消耗品)は月7万円程度で、現在は身体障害者手帳(1級)を取得し、千葉市から医療費助成やおむつ代支給などを受けているため、3万円程度の自己負担額で済んでいます。その中にはベッド、エアマット、ベッドのサイドレール、サイドテーブル、車椅子のレンタル料(合計3450円)も含まれています。日本や自治体の制度、自宅を訪問してくれる介護スタッフの方々には本当に感謝しています」
二つ目の理由として、平尾氏は職業柄在宅での仕事が多く、時間的余裕があったことも大きい。フリーランス人口が増加し、テレワーク時代の今は、平尾氏のように自宅で仕事と介護を両立させることはそこまで難しい話ではないだろう。
「たとえば、施設などではよくおむつ交換を朝6時と夕方16時に2度行いますが、在宅介護の場合は別にその時間にこだわる必要もありません。24時間家にいるので、暇な時間を上手に使って1日2度行えばいいだけです。食事介助が大変という話もよく聞きますが、ドラッグストアに行けばレトルトパックの介護食品や栄養調整食品がいくらでも売っています。値段は1袋150~200円と高めですが、レンジでチンすればいいだけなので調理時間もかかりません。もしお金が必要なら、外でバイトする時間だってとれるでしょう。実際、私も毎週金土日の3日間、18時から21時までの3時間、ファミレスの宅配を1年間続け、毎月約5万円を稼ぐことができました。時間を上手に使えばいろいろなことができます」
 三つ目に、妻の健康配慮のためだという。
「病院や施設では、寝たきりの人が毎日目にする光景といえば、無地の白い天井と蛍光灯くらいのもの…。私の両親もそうでしたが、刺激が少ない場所で生活していると良くなる病気も悪くなってしまう。そのため、我が家では妻のベッドをベランダに面した日当たりのよい場所に設置しました。ここなら青い空や流れる雲、街を行き交う人々を一望できるため刺激になります。ベッド脇にはスピーカーを置いて四六時中BGMを流し、ペットの猫もいる。このように、何をすれば妻が元気になるのかをいろいろ考えるのも楽しみの一つです」
連載で最も反響があった
エピソードとは
 しかし、もちろん在宅介護は苦労もある。
「連載で最も反響があった回は、車椅子からベッドに移乗する際の苦労を語ったエピソードでした。四肢を全く動かせない相手を持ち上げるのは本当に大変で、読者からも『同じく大変な思いをしています』『よく持ち上げられましたね』などの声がありました。また、病院から妻を連れて自宅マンションに帰ってきたときも、エレベーターに乗せることができず、困りました。朝方だったので住人も通らず、仮に通ったところで手伝ってもらうのも気がひけるため、結局救急車を呼びました。そんなことで呼んでしまい大変申し訳ないと思いながらも、どうしようもありませんでした。同じような経験をしたことのある介護者は多いと思います」
 こういった人的援助に加えて、経済的援助が必要な人もいるだろう。支援制度を調べて利用するだけではなく、何かあったとき金銭面で頼れるように、普段から兄弟や家族と良好な関係を築いておくことも大切だ。
 最後に、平尾氏は「在宅介護にして本当に良かった」という。
「介護は考え方次第でいくらでも面白くなります。シモの世話でも、今はいかにして上手におむつ交換するかなど技術を極めるようになりました。そして在宅介護の醍醐味はより夫婦の関係が密接になること。短期記憶障害のため、すでに亡くなったのに『お母さんどうしてる?』と聞いてきたり、自分の名前を旧姓で答えるなんてこともありますが、元気なときは冗談を言い合ったりもできます。今後、おそらく妻の認知症は進行していくでしょうが、それでもずっと彼女と一緒にいたいと思います」
 在宅介護と施設介護、どちらがベターかはケースによってさまざまだ。そのベターを判断するために、まずは在宅介護に対するイメージを変えるところから始めてはいかがだろう。


67歳の派遣添乗員は「見た」旅行業界の魑魅魍魎

2021-07-10 13:30:00 | 日記

下記の記事は東洋経済オンラインからの借用(コピー)です

コロナ禍で旅行業界は苦境の真っ只中にある。外出自粛の要請は長引き、観光地から人の姿が消えて久しい。夏本番を迎え、旅心をかき立てられている人も多いことだろう。そんな厳しい状況にある旅行業界は、以前よりアクシデントが日常茶飯事であり、そのしわ寄せはすべて添乗員にいってしまう。
理不尽なのは客だけではなく、旅行代理店、土産店などで働く“ギョーカイ人”も同様だという。67歳の現役派遣添乗員の梅村達氏の著書『旅行業界グラグラ日誌』より一部抜粋し再編集のうえ、現場での抱腹絶倒なエピソードを3回にわたり紹介する。
「お客の落とす金、総取り」
旅行会社が販売する団体ツアーは、普通は企画を練る部署の担当者が作る。すなわちツアーの行き先から始まり、観光スポット、昼食処、土産物店などの立ち寄り先を組み合わせて、ツアー商品を作成する。泊まりのツアーならば、それに宿泊施設が加わる。
「普通は」と述べたが、「普通」でない場合も間々ある。立ち寄り先の業者の方でツアー企画を立案し、旅行会社に売りこむのだ。旅行会社が話に乗れば、自社のツアーとして売り出し、参加者をつのるという次第である。
ツアーの概要は以下の通り。Aという地元で、ボス的存在の土産物業者がいたとしよう。Aは仲間のB、C、そしてDという食事処に声をかける。それにEなる観光スポットを組み合わせれば、ツアー商品の一丁あがりというわけだ。
Aが資金力のある会社で、B、C、Dが仲間ではなく、子会社だとしよう。するとうまみは2倍にも、3倍にもなる。すべて同じ資本系列を回るため、客の落とす金が総取りとなるからだ。
またその手の土産物店のスタッフは、鍛えぬかれていて、セールストークの上手なことといったらない。一例をあげれば、こんな具合だ。
「このホシブドウ、いつもは6袋で1000円だよ。今日は1つおまけして、7袋で1000円にしちゃう。けれどもネ、ここだけの話、○○会社のお客様は特別。もう1袋サービスして、8袋で1000円ポッキリ。今日だけの出血サービスだよ」
この口上を聞いて買い、「添乗員さん、2袋もトクしちゃった」と、満面の笑みをうかべた参加者がいた。うまい儲け話がありますよと持ちかけられ、サギに引っかかる人の話は後をたたないが、「トクしちゃった」と喜んでいるニコニコ顔を見ると、さもありなんと思ってしまう。
そういう業者主導のツアーは、夏と冬にとくに多い。暑さや寒さの厳しい時節は、どうしても旅行に出かけようという人は少なくなりがち。そこで業者のほうから仕掛けて、人を引き寄せるイベントで盛り上げようというのだ。
たとえば冬ならばAで豚汁、Bで甘酒、Cで汁粉のふるまいをする。そしてそれぞれの店舗で「ちょっぴりプレゼント」と称して、来店者の心をくすぐるプレゼントを配る。さらに各店で、ビンゴなどのゲーム大会を開く。またそれぞれの店から景品を出し合って、帰路のバス内で抽選会をもよおしたりもする。
最近では土産つきのツアーも増えてきた。メロンなどのフルーツや、カニなどの海産物、その土地を代表する菓子などの土産物がセットになったツアーである。
ミステリーツアーの「ミステリー」
ところで旅行会社が売り出しているツアーの中には、あえて行き先を知らせない「ミステリーツアー」という商品がある。ツアー慣れした人が多くなり、どこへ行くかわからないということが、アピールポイントになるのである。
もともと買い物が大好きという人は、それなりにいる。したがって土産物業者が元締めの「お買い物ツアー」には、ある程度の参加者の数が見こまれる。その「お買い物ツアー」を「ミステリーツアー」と銘打って販売すると、参加する層はいっきょに広がる。
もちろん業者が練ったツアー企画は、いろいろな旅行会社に売りこまれる。企画が複数の会社で、採用されることもある。そのためライバル企業の「ミステリーツアー」が、ほぼ同じ中身というミステリーの生じることもあったりする。
団体ツアーの常連客の中には、「ミステリーツアー」の熱心なファンもいる。そういう人が異なる旅行会社の「ミステリーツアー」に、たて続けに2回参加した。ところがツアーの内容がいっしょで、驚くやらガッカリするやら。
2回目のツアーの添乗員だった私は、その参加者から「どうしてそういうことが、起きるのかしら?」と、クレームめいた質問を受けた。
「旅行会社の企画というのは、どこも似たり寄ったりになってしまうものなんです」と、苦しい言い訳しかできなかった。
「あなたって、媚びないのね」。あるツアーで女性の参加者に、そう言われたことがある。どの旅行会社でもツアーの最後に必ず、参加者に満足度がいかほどであったかというアンケートを実施する。もちろん添乗員も、評価の対象である。
そのため点数を上げようと思って、参加者におもねる添乗員がいる。私とて笑顔を絶やさないようにして、参加者と接するようにしている。だがそれも、程度問題である。あまりに度を越すと、イヤらしい。しかし実際には、過剰なまでの媚をふりまく添乗員が、けっこう多い。
「ずいぶんリラックスして、仕事をしているのね」。これまた女性の参加者から、掛けられた言葉である。称賛とも非難とも取ることのできる、ビミョーな言葉だ。その参加者はおだやかな口調で、私に語りかけた。少なくとも悪い感情は、いだいていないようである。
私のように肩の力を抜いて添乗業務をしている者もいれば、ピリピリしながら仕事をしている者もいる。添乗員が10人いれば十人十色、それぞれ独自のスタイルで、仕事をしている。それをどのように評価するのかは、参加者次第なのである。
参加者の心という鏡は摩訶不思議
私はツアー中、和気あいあいとした雰囲気を作るべく、参加者になるべく笑ってもらうよう心掛けている。 笑いを取ろうと、ジョークを言ったとしよう。参加者の中にひとりでも笑いの感度が高く、敏感に反応するタイプの人がいてくれると助かる。
ひとりの笑いでバス車内の和やかなムードが、ずいぶんと違ってくる。それが2、3人ともなると、もうシメたものである。笑いの渦は2乗にも3乗にもなり、打ち解けた空気が加速される。ことほどさように添乗員と参加者の相性がフィットすると、愉快な旅路となる。時には爆笑につぐ爆笑というツアーに、なることもある。
『旅行業界グラグラ日誌』(朝日新書)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします
私の経験上最も安定して笑いを取ることができるのは、アンケート用紙を配る際のひと言である。そのときに私は、「添乗員の評価もございますので、ぜひとも温かい目でよろしくお願いします」と、ひと言そえるようにしている。
この下心見え見えのフレーズは、いつもバカ受けする。 そういう具合に自分なりにあれやこれや工夫して、参加者に少しでも喜んでもらえるよう、そして自分の評価が上がるよう、努力をしている。
それではギャグが大受けして、大爆笑になるようなツアーのアンケートがいいかというと、必ずしもそうなるとは限らない。笑いをたくさん取ることができ、参加者のほとんどがニコニコしていて、愉快そうにしている。今日のアンケートはいいなと思っていると、あにはからんや意外な結果となることがあったりする。
その反対に何を言っても、参加者の反応はいまひとつ。通夜のように、ずうっとシーンとしているということも間々ある。おまけにつまらなそうな顔、不機嫌そうな顔をしている人もいたりする。そういうときには、戦々恐々としてアンケートを見ることになる。そしてこれまた思いのほかの評価のこともあったりするのだ。
ニコニコ顔も不機嫌な顔も、もちろん参加者の胸の内を映している。けれどもその奥底にひそんでいるのは、不可解な紋様である。参加者の心という鏡は摩訶不思議で、謎にみちている。
梅村 達 : 派遣添乗員


ウオーキングの新常識 「ただ歩くだけではダメ!」

2021-07-10 08:30:00 | 日記

下記は日経グッディオンラインからの借用(コピー)です

運動習慣のない人や体力に不安のある人でも手軽に始められるのがウオーキングの魅力ですが、そのウオーキング領域で、ここ数年、大きなトレンドになっているのが、「ただ歩くだけではダメ!」という新常識です。
漫然と歩くだけでは効果は低い
インターバル速歩を続ければ下肢の筋力は衰え知らず(出典:能勢博教授)
健康増進のために、よく「1日1万歩を目標に歩こう」と言われますが、実は、漫然と歩くだけでは、いくらやっても期待するほどの健康効果は得られず、場合によっては逆効果にもなることが分かってきました。
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「1日1万歩」は間違い? ウオーキング黄金律の真実
デキる人とそうでない人は、「睡眠パターン」に違い…
「1日1万歩のウオーキングに効果がないわけではありませんが、筋肉は普段より強い刺激がないと太く、大きくはならないのです」と話すのは、信州大学大学院医学系研究科教授の能勢博氏。能勢氏は、今話題の「インターバル速歩」の提唱者です。
インターバル速歩とは、ややきついと感じるくらいの「早歩き」と通常の速度の「ゆっくり歩き」を3分間ずつ交互に繰り返す健康法。
「1日1万歩を実行すると、確かに血圧も多少下がりますし、血液も多少サラサラになります。しかし、それだけだと年齢とともに減っていく筋肉量の維持ができないのです。インターバル速歩で早歩きをする間は、普段よりも強い負荷が筋肉にかかります。その刺激で筋肉が大きくなり、筋力が向上するのです。また、心肺機能をはじめとした循環器系の機能向上に加えて、筋肉が動くために必要な糖質の代謝機能も改善されて、血糖値も下がります」(能勢氏)。
つまり、ただ歩くだけでは筋肉への刺激が足りず、十分な健康効果が得られないということです。
黄金律は「1日8000歩、その中に20分の中強度の運動」
「いくら毎日1万歩を歩いても、やり方が悪ければ何の効果も期待できません。お勧めしたいのは、1日8000歩で、その中に20分の中強度の運動を取り入れる歩き方です」と話すのは、『やってはいけないウォーキング』(SB新書)の著者で、東京都健康長寿医療センター研究所運動科学研究室長の青柳幸利氏。
青柳氏の提唱するウオーキング方法も、やはりポイントは筋肉への適度な刺激です。
「私たちはふだん何気なく『歩く』という言葉を使っていますが、『歩く』という行為には “量と質” という2つの観点があります。量は歩いた『歩数』。質とはどれだけの強さで踏み込んで歩いたかという『運動強度』。これまでは『歩数』だけを気にする方が多かったと思いますが、実はどれだけの運動強度で骨や筋肉に刺激を与えることができるかが運動においては重要なんです。
活動量計をつけると、運動の量(歩数)だけでなく質(強度)もわかる(c)Andrew Haddon -123rf
なぜなら、多くの人は加齢とともに骨密度が減ったり、人体最大の“熱生産工場”である筋肉の量が減ることで体温が低下したりし、病気を引き起こしやすくなります。しかし、運動により体に適度な刺激を与えることで、骨密度や筋肉量の低下、ひいては体温の低下を防ぐことができるからです」(青柳氏)。
青柳氏が提唱する「中強度の運動」というのは、具体的には「なんとか会話ができる程度の運動」。早歩きや階段上り、スクワットなどの筋トレでもOKで、その人の年齢や体力に応じて適度な負荷の運動を選びます。
せっかく歩くのであれば、ぜひ「筋肉への適度な刺激」を意識して、さっそうと歩いてみてください。