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 嫁姑問題の原因は?姑と同居、8割がストレス感じる

2021-07-18 15:30:00 | 日記

下記の記事はハルメクWebからの借用(コピー)です

嫁姑問題は夫婦関係にも影響し、離婚につながることもある家庭トラブルです。「ハルメクWEB」でアンケート調査をしたところ、姑と同居している人の8割以上が、ストレスを感じると回答。嫁姑問題の原因と対処法を、体験談・エピソードとともに紹介します。
嫁姑問題の原因と対処法
目次
    1. 立場上、嫁と姑は対立しやすい関係性!
    2. 嫁姑問題、最大のカギは同居の有無!
    3. 姑と同居する人の7割以上が「いつもストレスを感じる」
    4. 姑にストレスを感じる理由1位は「自分勝手である」
    5. 【体験談】嫁姑バトル!イライラしたエピソードと対処法
    6. 円満な嫁姑関係を築くコツは?自分が「姑」の場合も注意立場上、嫁と姑は対立しやすい関係性!
いつの時代も変わらない嫁姑問題。同じ女性ではあるものの、育った環境や価値観はまったく違う赤の他人。
さらに、年齢が大きく違うこと、そして「息子を育てたのは私」という自負などから、姑と嫁の間に上下関係が生まれることが、嫁姑問題の大きな原因です。
しかし、結婚生活を続ける以上、姑との関係は切っても切れない仲。なるべくなら、トラブルを起こさずに過ごしたいものです。
そこで、ハルメクWEBの読者のみなさんに、アンケート調査で嫁姑問題エピソードと解決策を聞いてみました!
※実施期間:2020年6月 有効回答数:81、回答方法:インターネット調査
【回答者の属性】
・性別 女性:78人、男性:3
・年齢 ~39歳:12人、40歳~49歳:13人、50歳~54歳:14人、55歳~59歳:20人、60歳~64歳:18人、65歳~69歳:3人、70歳~74歳:1人
 嫁姑問題、最大のカギは同居の有無!
アンケートで「姑がいる」と答えた81人の人に、姑と同居しているか聞いたところ、「はい」と答えた人は16%と、それほど多くないようです。
しかし、実はこの「姑と同居しているかどうか」が、嫁姑問題の程度に大きく影響していました。
続く「姑に対してストレスを感じることはありますか?」という質問には、全体で57%の人が「はい」と回答しましたが、姑と同居・別居で分けて見てみると、以下のようになります。
姑と同居している13人のうち11人、実に84.6%もの人が、姑に対してストレスを感じているという結果となりました。
一方、別居している人は、「はい(48.5%)」と「いいえ(45.6%)」と半分に分かれる結果に。同居していると、姑と四六時中顔を合わせていることから、やはりトラブルも多くなる傾向にあるようです。
 姑と同居する人の7割以上が「いつもストレスを感じる」
次に、姑に対してストレスを感じる頻度を聞いたところ、同居・別居でその違いが顕著に表れました。
姑と同居している人は、ほとんどの人が「いつも感じる(61.5%)」と回答し、それ以外の人も「ときどき感じる(15.3%)」との回答でした。
一方で、姑と別居している人は、「季節行事で顔を合わせたときだけ感じる(22.1%)」と「たまに感じる(13.2%)」が多く、「いつも感じる」と答えた人は2人だけでした。
同居・別居でそもそもの回答数が大きく違うので、単純比較は難しいものの、嫁姑問題のストレスの大きさは、同居の有無によって大きく変わる、ということは確実のようです。
 姑にストレスを感じる理由1位は「自分勝手である」
続いて、姑にストレスを感じる理由を聞いてみました。
こちらも、同居・別居で違う傾向が見られましたが、どちらも1位は「自分勝手である」という結果になりました。
同居では「嫌味を言われる」、「過干渉である」など、直接的に言葉や行動で影響を及ぼす行為にストレスを感じているのに対して、別居では「子離れしていない」、「性格が合わない」など、精神的な部分でストレスを感じることが多いようです。
▼姑と同居している人のストレスTOP3
1.自分勝手である(27.3%)
1.嫌味を言われる(27.3%)
3.過干渉である(18.2%)
▼姑と別居している人のストレスTOP3
1.自分勝手である(8.8%)
1.子離れしていない(8.8%)
3.性格が合わない(7.4%)
3.生活リズムが違う(7.4%)
 【体験談】嫁姑バトル!イライラしたエピソードと対処法
では、具体的にどんなことが嫁姑問題の原因になっているのでしょう? 読者のみなさんから寄せられたエピソードを見てみましょう。
▼嫁姑問題の原因1:自分勝手である
「できれば顔を見たくないですが、同居の上に、相手は自分の都合でガンガン遠慮なく私たちのスペースへ入り込んで来る性格なので、仕方ありません。
2世帯住宅なので、私たちのスペースに入って来なくても、すべての用事は済むはずなのですが、私が留守の間にいろいろな物を持って行ってしまうので、昨年リビングに鍵をつけました。
お願いしても聞かないし、約束事を作っても守ってくれる性格ではないため、現在は諦めて、なるべく考えないことにしました。嫌だった出来事を引きずらないように心掛けています。(Yさん、同居・55歳~59歳・女性)」
▼嫁姑問題の原因2:嫌味を言われる
「四人姉妹で育った姑は負けず嫌いで、会話の中でも譲らないことが多い。普段の生活のなかでもチラッと嫌みな一言を言うが、悪い事を言っている意識がない。
軽く言い返す事もあるが、年をとって自己中心的な考えは増すばかりなので、腹は立つがそのときは聞き流して、後で友人に文句を聞いてもらう。(アンティさん、別居・55歳~59歳・女性)」
▼嫁姑問題の原因3:金銭感覚が違う
「同居していたときのこと。姑は自宅の稽古場で新舞踊の先生をしており、生徒さんへのお茶出しなどを私(嫁)にさせるため、気を遣って疲れました。
生活費は全部こちら負担。住宅ローンは自分が管理するからと言うので、毎月13万を渡していましたが、踊りにかかるお金や着物代で使い込み、督促状が来たことも。見栄のために使うお金が多い人でした。
一生懸命いい嫁をしていたことが仇となり、事態は悪化。同居を解消するまで、解決策は見出せませんでした。(しっぽねこさん、以前同居で今は別居・50歳~54歳・女性)」
対処法は「距離を置くこと」と「第三者に相談すること」
同居の場合、物理的に距離を置くことは難しいかもしれませんが、共有スペースとプライベートスペースを分ける、仕事に出る・趣味のために外出するなど、意図的に姑と接する時間を制限することが有効です。
また、姑に嫌味を言われたときも、一度聞き流して後で夫や友達に相談するなど、冷静に対処することが大切です。
 円満な嫁姑関係を築くコツは?自分が「姑」の場合も注意
「別居で姑とあまり会わないので、嫌いではないが好きでもない」という人も多いようです。
今は別居でも、ご主人が一人っ子であるなど、これから先、姑の介護などで同居することもあるかもしれません。
姑と円満な関係を築くためには、どうすればいいのでしょうか? 姑にストレスを感じない、と答えた人にコツを聞きました。
アドバイス1:姑ときちんと向き合って、話し合う
「お互い思う事は話し合う。(すみりぃ~さん、同居・50歳~54歳・女性)」
アドバイス2:お互いの生活に口出ししない
「一緒に暮らしていないからそう言えるのかもしれないが、揉め事が嫌いな義母なので、お互いの生活に口出しをしないし、性格も明るく面白い人なので、ストレスは感じないです。(かのみゆさん、別居・40歳~49歳・女性)」
アドバイス3:月日の流れに任せる
「92歳という高齢になり、また私の実の母が亡くなったので、むしろ愛おしいとさえ思う。コレ、正直な気持ちです。(ホリホリさん、別居・60歳~64歳・女性)」
嫁姑の関係が大きなトラブルに発展するのは、違う視点で物事を見ているから。「話し合って理解し合う」もしくは「干渉しない」、いずれかの方法で衝突を避ける必要があるようです。
また、年を取ると人の性格は丸くなるもの。子育て中のママだった若い頃は姑にイライラしていたけれど、子どもが独立すると、案外「一人の大人の女性」として対等に話せるようになる、なんてこともあるようです。
自分が姑の場合は「過干渉」に気を付けて!
最後に、すでに嫁(息子の妻)がいる人に、姑として、嫁との関係性を良く保つために気を付けていることを聞いてみました。
「距離を置き、無駄に会わず、距離を置く付き合い方をしています。孫と息子の楽しそうな顔を見て、それで十分です。(O・Nさん、70歳~74歳・女性)
「出しゃばらない、希望を聞いて確認する。(涼ちゃん、60歳~64歳・女性)
「自分が姑との関係で嫌だと思ったことはしない。干渉しない。(mmmmmさん、60歳~64歳・女性)」
みなさん共通して、過干渉にならないように注意しているようです。嫁姑に関わらず、スムーズな人間関係を築くコツは、適度な距離感です。ストレス発散方法を見つけるなど工夫して、少しでもトラブルの種を少なくできるといいですね。

文=竹下沙弥香(ハルメクWEB編集部)


 「好きな人がいた」死期を悟る夫が告白した。夫亡き後、古ぼけた写真が見つかって

2021-07-18 13:30:00 | 日記

下記の記事は婦人公論オンラインからの借用(コピー)です

死によって明らかになる故人の遺志。その本音に残された者は戸惑うばかり。上林さん(仮名)は、愛する夫が残した写真に心が揺さぶられてーー
本当に俺の理想に近い人だったんだよ
夫が旅立って1年が経つ。
たった数時間の入院であっさりと逝ってしまった。慢性好中球性という極めて珍しい型の白血病で、4年あまりの闘病の末のことである。
夫は、社員30人ほどの会社の会長をつとめていた。ひとりで立ち上げて、育てた会社だ。目をかけていた社員に社長の座を譲ったが、経営権を渡したあたりから、会長室を取り上げられ、明らかに冷遇される屈辱も味わった。
葬儀は、私たち家族にはほとんど縁のない仕事関係者ばかりが目立つものになった。そのうえ会社と家との合同葬儀と言いながら、葬儀費用の1円たりとも会社は出さずじまいである。
私は夫が好きだった。最後の最後まで、男としての夫に恋をしていたのだ。
夫が同じ気持ちだったとは思わない。家族としての情はあったろうが、夫にとって私はもう女ではなかったと思う。夫の人生では、女とか、子供を含めて家族の存在は、決して優先順位の上位ではなかったのだ。
何事にも行動が早くて、結婚前、彼の友人に「あいつは考える前にもう走り出してるやつだから」と忠告されたのを覚えている。
一方の私は、口だけの人間だったから、夫の行動力が好ましく、うらやましかった。長い結婚生活の間、その思いは少しも変わらなかったように思う。
あれは、死の2ヵ月ほど前のこと。通院から帰る車の中で突然夫が、「好きな人がいた」と言い出した。何ということのない普段のおしゃべりの中での、唐突とも思える切り出し方で。
「本当に俺の理想に近い人だったんだよ。明るくて、何事にも前向きで、強くて、でも穏やかで」
楽しそうに、ほんとうに楽しそうに夫は話した。その時どう感じたかを今は思い出せない。あまりにショックで、考えること、感じることを、私自身が拒否したのだと思う。
聞けば、30年も昔、私と結婚して十数年経った30代後半のことで、おまけに片思い。告白することもないままだったという。それが真実かどうかはわからない。そもそも、夫とその人の間に何かあったとしても、そうでなかったとしても、大した違いはない。私の内に生まれた複雑な思いに変わりがあるとは思えないからだ。
今さら、どうやって30年もの年月を遡ればいいのか、誰を相手に泣き喚けばいいのかわからないではないか。明るくて、前向きで、強くて、穏やかで──。私とはまるで正反対。何やらせつなくて、幾晩かひとり泣いた。
夫が亡くなってすぐに、いつも持ち歩いていた財布の中に、かなり長い年月入れておいたことを窺わせる、ふちがボロボロになっている写真を2枚見つけた。写真の中では同じ若い女性が古ぼけた時間の色をまとって笑っている。
──この人だ──
ありきたりな、それこそ安いドラマのような展開だ。馬鹿なんだからパパ、死ぬ前にちゃんと処分しとくんだよ。
2枚とも棺におさめた。私の写真を胸元に、その人の写真を足元に。意趣返しをしたつもりはないが、少しばかりしゃくだったから。でも後悔している。その人の写真こそ胸元に入れてあげればよかった。
自分の死期をある程度知っていた夫が、人生の最後近くになぜあんなことをあえて言い出したのかは想像するしかないが、少なくとも、夫はその人がほんとうに好きだったのだと思う。好きであり続けたのか、若い頃の思い出としてただ胸に抱き続けていたのかはわからないが。
それを責める権利は私にはない。さびしいし、嫉妬もあるが、仕方のないことだ。何十年共に暮らしても、気持ちがぴったり同じに重なることは不可能だろう。互いの思いの丈はわからない。時に抱き合い、時に背を向け合ったりして長い人生を歩むのだから。
大切な人のために何もできなかった
夫の気持ちが、私のそれとは違っていたとしてもそれが何だというのか。42年間2人で暮らし、まがりなりにも最後まで共に歩いてきたことだけが重要で、なおかつ私にとっての真実だ。図々しくて押しの強い、俗物で助平な田舎じじいだけれど、懸命に自分を生きた夫が好きだった。だからこそ、その大切な人のために何もできなかった自分が情けなく、半ば失意のうちに逝かせてしまったことが悔しくてならぬ。
これが老いて死ぬということか。
夫の最期の日がもう少し優しく、温かく、穏やかなものであったら、もしかして1日命がのびたかもしれない、2日のびたかもしれない。
あったかもしれない一日一日が、夫にとってはもちろん、私にとってもどれほど大事な時間だったかを思う時、たまらない悲しみが湧いてくる。夫がいたはずの未来の、ほの明るい光景を想像し、その幻にとらわれて、一歩も踏み出せずに1年が過ぎてしまった。
夫の死を受け入れられないまま、つい先日、子供たちと私だけで一周忌を済ませた。広い本堂に住職と家族3人だけの静かな法要。本来なら、ゆかりの人たちを大勢招いた派手な席を設けてあげたかった。何しろ夫は目立ちたがりの出たがりで、華やかなことが大好きだったから。
けれど、この1年の来し方を思うとそんな気になれなかったのだ。家族のほかに一体誰が夫を偲んでくれるだろう……。広い世界とたくさんの友人を持っている夫がとても誇らしかったものだが、そうではなかった。友人と思っていたのは単なる知人にすぎなかった。
何もかもが色褪せるという表現があるが、まさしく私の目の前もその通りだった。今まで信じ切っていた世界がゆらゆらと不安定にゆれている。


小室圭氏の留学費用は「オール借金」か 滞在費1350万円の返済義務も

2021-07-18 11:00:00 | 日記

下記はNEWSポストセブンオンラインからの借用(コピー)です

 眞子内親王と小室圭氏の結婚においてはとにかく「カネ」の問題がついて回る。小室氏の母・佳代さんと元婚約者の金銭トラブルについても、どう決着がつくのか不透明な状態のままだ。そもそも小室氏の“懐事情”についても、よくわからない。そこで、小室氏の留学費用や結婚式費用はどうなっているのか、あらためて検証する。
 5月に米フォーダム大学法科大学院を修了した小室氏は現在、7月末のニューヨーク州の弁護士試験を控え、勉強中と伝えられる。しかし、米国留学には多額の費用がかかる。
 小室氏は同大学院で学年1人だけに認められる「マーティン奨学金」を受給しており、年間約700万円超(6万3932ドル=同大学院HPより)の年間授業料が免除となっている。
 3年間で約2100万円の学費が浮いた計算になるが、留学にかかる費用はこれだけではない。月約18万円の寮費をはじめ、諸経費を支払う必要がある。
 同大学院のホームページによれば、諸経費は3年間で1000万円ほど。そこに普段の生活費も加わる。現在“無職“の小室氏が、どうやってその費用を賄えたのか。
 小室氏は新卒で三菱東京UFJ銀行(現在は三菱UFJ銀行)に入行。「当時の初任給は20万5000円」(三菱UFJ銀行広報部)で、ボーナスを含め1年9か月間で500万円ほどの収入を得ていたとみられる。
 その後、パラリーガルに転じた際の年収は、〈450万円程度〉(『週刊朝日』2018年8月10日号)と報じられた。2年間の勤務で約900万円を得た計算だ。
 日本で生活するには十分な給与だが、アメリカ留学に備えて1000万円を捻出するのは苦労しそうだ。
 小室氏はパラリーガル時代に勤務していた法律事務所から留学中も給与相当額を提供されていたという。前出の『週刊朝日』の記事は、こう解説する。
〈小室さんの留学については、法律事務所が3年間の滞在費を負担するとしていた。(中略)法律事務所の事情を知る人物によれば、「眞子さまとの交際がなければ、ごくごく普通の事務職員。なぜそこまでするのか」という意見も、所内で渦巻いているという。
 そうした空気を受けてのことなのか、小室さんの生活費は貸与へと変更になったという〉
 年収450万円の3年分なら、総額1350万円。この報道が事実であるなら、小室氏は就職後、返済の義務があるということだ。
眞子さまとの新生活資金は?
 今後も小室氏には様々な出費が予想される。元婚約者に対する解決金の支払い、前述のアメリカ留学費用の返済―─。
 これらがクリアにならないことが、「眞子内親王の一時金をアテにしているのではないか」という国民の不信感を招いた側面はあるだろう。
 また、眞子内親王との新生活にも資金が必要となる。
「結婚式・披露宴は、本来なら宮家と新郎側が話し合い、それぞれの負担額を決めます。もし小室家が“支払えない”と主張し、ほとんどを皇族費から支出することになれば、さらなる批判は免れない。
 また、眞子さまと暮らす新居の準備も必要です。セキュリティを考えれば、賃貸というわけにはいかない。やはり眞子さまの一時金1億4000万円を充てるしかないのではないか。小室さんなら、1LDKの実家マンションで佳代さんらとの同居を提案する可能性すらある」(宮内庁担当記者)
 小室家の“収支”を知れば知るほど、眞子内親王の将来への不安は高まるばかりだ。


意外と知らない「血糖値」高いと何が起こるのか

2021-07-18 08:30:00 | 日記

下記の記事は東洋経済オンラインからの借用(コピー)です  記事はテキストに変換していますから画像は出ません

人生100年時代を生き抜くために、血糖コントロールは不可欠です。しかし、血糖値が高いとなぜ体に悪いの?そもそも血糖値ってなんだかわからない!そんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
新著『そもそも血糖値ってなんですか?』では血糖の働きについて、わかりやすく解説されています。
本稿では、同書より一部を抜粋しお届けします。
血糖値が高いと何が起こるの?
健康な人の血液は、血管の中をさらさらと流れる水のようです。それはまるで、しなやかなホースの中を流れる水のように、淀みがありません。しかし糖尿病になり、血糖値が高い状態が続くと、血液がシロップのようにトロっとした状態になります。そうなると、血液が流れにくくなります。
血糖値が上がっても、最初のうちは症状がありません。疲れやすい、のどが渇くなどで気づく人もいますが、まったく気づかずに、健康診断で指摘される人がほとんどです。
血糖値の高い状態が続くと、血管が傷つきやすく、血管の傷が原因となって血管壁が厚くなります。この状態が動脈硬化です。動脈硬化は脳梗塞や脳出血、心筋梗塞の原因になります。
また、毛細血管という細い血管は傷つきやすいため、毛細血管が多い眼や腎臓に合併症が起こりやすくなります。「糖尿病性網膜症」「糖尿病性腎症」、手足のしびれなどが生じる「糖尿病性神経障害」は糖尿病の三大合併症と呼ばれています。これらの合併症を起こさないように血糖をコントロールすることが、糖尿病治療の大きな目標です。
血糖値が高いと免疫機能が低下して、感染症にかかりやすくなります。血行がわるくなることで体のすみずみに栄養がいきわたらなくなるため、傷を修復する機能も低下して、やけどや傷が治りにくくなります。高血糖が続くと、足の指の小さな傷がきっかけで壊死を起こし、足の切断に至ることさえあるのです。
最近では、歯周病や認知症、睡眠時無呼吸症候群やがんも、糖尿病の人は発症頻度が高くなることがわかっています。
糖尿病と診断されたあとに、治療をしていた人としていなかった人の差は、のちに大きくなっていきます。
血糖値の「乱高下」にも注意
血糖値は食べると上がり、数時間後に下がります。健康な人はこの上がり下がりがゆるやかで、空腹時は70~110㎎/㎗、食後は140㎎/㎗未満です。糖尿病になると空腹時も食後もこれよりずっと高くなります。ヘモグロビンA1cも比例して高くなります。
しかし、健康な人の中にも、食後に血糖値が急激に上昇して200㎎/㎗の高血糖になり、その後、急激に降下する人がいます。まれに70㎎/㎗以下の「低血糖」になる人もいます。このように血糖値が上下に激しく変動する状態を「グルコーススパイク」「血糖値スパイク」といいます。
グルコーススパイクは、高血糖になっても、その後、すぐに下がるので、過去の血糖値の平均であるヘモグロビンA1cはそれほど高くなりません。そのため、もし食後の血糖値が糖尿病と疑われる200㎎/㎗を越える瞬間があったとしても、健康診断や人間ドックでは、発見されにくいのが特徴です。
しかし、食後高血糖があると、本格的な糖尿病へと進みやすいばかりでなく、血糖値が急上昇するたびに血管が傷つき、動脈硬化を起こしやすくなることがわかっています。
さらに、血糖値が激しく変動すると、眠気や頭痛を感じることもあり、それによって集中力が低下して、仕事や生活に支障をきたすことも問題です。
血糖値が高め(140~200㎎/㎗)、あるいは空腹時血糖値が低すぎる(70㎎/㎗以下)といわれたことがある人は、食後に200㎎/㎗を越える高血糖になっている可能性があります。
グルコーススパイクは、すい臓の働きやインスリンの働きが衰えているために起こります。暴飲暴食や不規則な食生活を送ってインスリンを大量に分泌させていると、本格的な糖尿病に進むため、生活習慣の改善が必要なのです。
血糖の調整で大きな役割を果たしているのがインスリンです。長年にわたって暴飲暴食を続けていると、食事のたびにブドウ糖を処理しなければならず、大量のインスリンを分泌するため、すい臓は疲れてしまいます。
一方、ブドウ糖をとり込む筋肉や脂肪細胞などもインスリンの刺激に慣れてしまい、多少の刺激ではブドウ糖を引き受けてくれなくなります。そのため、さらにインスリンが必要となるばかりか、上がった血糖値がなかなか下がらなくなります。これが糖尿病の入り口です。
食事量を減らすために、食事を抜けばいいかというとそうではありません。食事を抜くと、次の食事で食べすぎてしまうため、血糖値を急激に上げる原因になります。間食も、血糖値が下がりきる前に血糖値を上げてしまうため、次の食事のあとに高血糖になりやすくなります。規則正しく、栄養バランスをとりながら食べることが大切なのです。
運動不足も糖尿病の原因です。運動する習慣があると、血糖が増えても、筋肉細胞は「次に運動するエネルギー源にしよう」と自主的にブドウ糖を血液中から引き寄せます。そのためインスリンをあまり浪費しません。
この働きは、筋肉中にある「GLUT4(グルットフォー)」というたんぱく質が担っています。このGLUT4を増やすには、運動が欠かせません。運動不足の人はGLUT4が少ないため、インスリンを大量に出して血糖を下げるしかありません。その結果、インスリンを浪費してしまうのです。
ストレスも高血糖の原因に
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ひとつ見落としてはいけないことに、ストレスがあります。緊張感やストレスを感じているとき、体は闘いに備えて戦闘態勢になっています。
闘いでは、すぐに使える血液中のエネルギーを通常より多めに用意しておくほうが有利。そのため、すぐに脳や筋肉で使えるブドウ糖は、血液中にいつもより多く蓄えられます。
つまり、血糖値は高めになるのです。ふだんからストレスをかかえている人は血糖が多めの状態が続くわけですから、糖尿病にもなりやすいというわけです。
糖尿病の予防のためにストレス発散が必要なのは、このような理由によります。食べすぎない食生活と適度な運動習慣。ストレスを遠ざけ、よい睡眠をたっぷりとる。これが糖尿病予防の柱です。
福田 千晶 : 医学博士、健康科学アドバイザー