皆さんと一緒に考えましょう

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

毒親育ち、アダルトチルドレン…日本で急増する「生きづらさ」を感じる人の特徴

2021-07-30 15:30:00 | 日記

下記の記事はダイアモンドオンラインからの借用(コピー)です

「アダルトチルドレン」という言葉をご存じでしょうか。これは「子ども時代に、親との関係で何らかのトラウマを負ったと考えている成人」のことで、一定数居ます。その性格はさまざまで、「アダルトチルドレンはこう」と定義づけるのは難しいと言われています。やっかいなのは、ある程度の年齢にいたるまで「自分の家庭が普通じゃない」とは気付かないこと。アダルトチルドレンになる原因もさまざまですが、子どもの人生を支配し、子どもに害悪を及ぼす「毒親」が原因になるケースもあります。今回は、なんとなく生きづらさを抱えながら、気付けば大人になってしまった「アダルトチルドレン」「毒親育ち」についてご紹介します。
アダルトチルドレンの
6つのタイプ
「アダルトチルドレン」はもともと、アルコール依存症の親のもと、機能不全家族の中で育った人の事を指す言葉です。現在では広く、過保護やDVなど家庭環境の問題や親との関係の中でトラウマを抱え、大人なった人をアダルトチルドレンと呼ぶようになっています。
 医学的な診断などはないと言われており、こういった家族における親を「毒親」と呼ぶこともありますが、「毒親育ち=アダルトチルドレン」とも言えません。加えて毒親と言っても目に見えてわかる虐待やネグレクトだけでなく、精神的な虐待や圧力、過保護や過干渉を行う親、子どもをコントロールするような親など家庭によってさまざまです。
アダルトチルドレンには「6つの役割(タイプ・性格)」があるとされており、幼い頃から自分を守るためにある一定の型にはめて自分を演じたり、自然とそうなったりというケースが多いようです。具体的には下記の6つとなりますが、実際にはさらに細分化することもあり、必ずしも下記のパターンに当てはまるとは限りません。
・ヒーロー(期待に応えたいという一心で頑張る)
・スケープゴート(問題行動を起こし、家庭内の問題で居続ける)
・ロスト・ワン(極力目立たず、一人で静かにすごす)
・プラケーター(感情を殺し、家族のケアをする)
・クラン(わざとおどけて、恐怖感や悪い雰囲気をごまかす)
・イネイブラー(過剰に他人の世話を焼く)
 こういった特徴を持っていると、大人になった時に生きづらさを感じる局面に遭遇しやすいと言えます。しかし、そもそも「自分はこういうタイプだ」と理解して大人になるパターンは少なく、「なんだか生きづらい」と感じてから「もしかしたら家庭が原因かも…」と気付くことも多いでしょう。
アダルトチルドレン・毒親育ちが感じる
「生きづらさ」の5つの特徴
 では実際に毒親に育てられ、そのまま大人になるとどうなるのでしょうか。ここでは、自分はアダルトチルドレンなのかも?毒親育ちなのかも?と気付くきっかけとなるような、日々感じる生きづらさについてご紹介します。
※あくまで一例で個人差がありますので、参考としてお読みください。
(1)「とりあえずやる」ができない完璧主義者
 常に「正解」を親に決められてきたからか、自分で道を決めて踏み出したり合っているかわからない道に進んだりするのが苦手です。「完璧でなければ」という意識が邪魔をして、何もできないまま時間がたってしまうことが頻繁にあります。例えば「資格をとるべきかそうでないか」と考えすぎて何年もたつ、「明日の飲み会に参加すべきかしないべきか」を考えすぎて一日中悩んでしまうなどです。
(2)常に何かに追われている気がして、何も楽しめない
「息抜き」や「無条件に楽しむ」ことが苦手なのも、アダルトチルドレンの特徴のひとつです。とにかく常に頭の中に「タスクをこなさなければ」「こんな事をしていていいのか」と考えが巡っていて、メリハリをつけるのが苦手なのです。例えばせっかくの休日にも仕事の事が気がかりで遊びに没頭出来ず、過剰に仕事に精神をむしばまれてしまうことなどがあります。何もできずに一日が終わった日などは、自身を勝手に責めて立ち直れなくなることもあるでしょう。
(3)他人が気になるあまり、何も出来ない
 親の顔色をうかがって育ってきたからか、過剰に他人からの評価や顔色が気になることも「自分は他人と違うかも」と考えるきっかけになります。仕事中に過剰に周りの言動や行動が気になったり、大勢の前での発表の際に言いたい事が言えなかったりすることはありませんか?発言や行動に慎重になりすぎて空回りし、相手に理解されにくかったりすることや、自分の過去の発言に対して酷く後悔する事、悩みすぎて思うように行動ができないことも「生きづらさ」の特徴の一つです。
(4)本当の自分が何かわからない
 前述の「周りが気になる」「何かに追われている気がする」ことも相まって、自分の意思や感情が自分でもわからなくなる時があります。ただ、ある程度この状況に慣れてくると「何がしたいの?」「何が好きなの?」と聞かれた時に答えられるよう、とりあえず暫定的に自分の意見を決めておく傾向も増えてきます。
 しかしその「仮の気持ち・意見」を決めてしまうことにより、ますます心の底で自分が何を望んでいるかがよくわからなくなることも。すると、時によって考え方が変わり、自分が何を考えているのかがわからなくなってしまいます。例えば主体性・自己分析を求められる就活などでは、自分の考えや価値観を明確に判断出来ないため、非常に苦労する方もいるでしょう。
(5)過剰な自己嫌悪を繰り返す
“自分への期待度が高いわりに何もできていない”、と自己嫌悪に陥る頻度が非常に高いことも、特徴のひとつと言えるかもしれません。悩んでも仕方ないことでも、思うようにいかなかったことや頑張れなかったことについて考え始めると、いつまでも悩み続けてしまう傾向があります。
 例えば、事前に立てた一日のスケジュールが遂行できなかった場合、翌日以降のスケジュールを夜通し立て直してしまうことなども。他には「自分はこうなれるはずだ」と高い目標を立てたものの、すぐに現実との差に気付いて落ち込むことも。ある意味、自身を過大評価しすぎていて、無駄に落ち込んでしまっているとも言えるでしょう。
自分や家庭の特徴を言語化し
俯瞰して捉えてみよう
 前述した「アダルトチルドレンかも」と気付くポイントや特徴は、人それぞれです。すべての人に当てはまるわけではありませんし、当てはまってもアダルトチルドレンとは限りません。加えて、毒親が原因かどうかも家庭によって異なります。
 大抵はある程度の年齢になるまで自身の家庭が普通じゃないことや、自身がアダルトチルドレンかもしれないことには気付くことができません。なんとなく「生きづらさ」を抱えていても、とくに表立った虐待などを受けていない場合は我慢をし続けてしまい、「何がおかしいのか」に気付くのは難しいでしょう。
 もし今生きづらさを抱えているのであれば、自身の育った環境を一度客観的に俯瞰(ふかん)して捉えて見ることが大切です。そこで新たな気付きがあり、「自分はアダルトチルドレンかも」「自分の親は毒親かも」と認識することで、心が少し落ち着いたり解決方法が見えてきたりする場合もあります。自分が悪い、周りのせいにしてはいけない、と考えすぎずに敢えて自分や家庭の特徴を言語化してみるのもいいでしょう。
 今回は、「アダルトチルドレン」と「毒親育ち」についてご紹介しました。いずれも自然に知るのは難しいワードで、何らかのタイミングで気付いて調べなければ「自身の性格がおかしいのではないか」と考えて続けてしまう事も多いかもしれません。生きづらさの理由を知ることで、少しでも心が楽になる道筋を見つけていきましょう。
浅野友美:Webディレクター兼ライター


なぜ紫外線は年々強烈になるのか、どんなリスクが潜んでいるのか?

2021-07-30 13:30:00 | 日記

下記の記事は日刊ゲンダイヘルスケアオンラインからの借用(コピー)です

 このところ熱中症ばかりが注目されているが、強烈な紫外線に辟易している人も多いのではないか。紫外線とは「紫色よりも波長が短く、目に見えない光線」のこと。目に見える光に比べてエネルギーが強く、化学反応を起こしやすい。そのため、皮膚に当たると色が黒くなったり、目の角膜に炎症を起こしたりする。紫外線はなぜ増えていて、どのような毒性があるのか。改めて専門家に聞いた。

「地上に降り注ぐ紫外線の量は年々増え、その危険度は増しています」

 こう言うのは紫外線による光老化のメカニズムの解明などを研究している鈴鹿医療科学大学薬学部の平本恵一助教だ。

「気象庁は1990年代初めに国内3カ所(札幌、つくば、那覇)で紫外線量を観測していますが、1990年の観測開始以来、札幌とつくばでは増加し続けています。つくばでは10年間に4.3%増加していると報告しているのです」

 紫外線増加の原因はかつて、地球を取り巻くオゾン層の破壊にあるといわれた。オゾン層は太陽光に含まれる有害な紫外線の大部分を吸収し、生物を守る働きがある。ところが、冷媒、洗浄剤、発泡剤などとして広く利用されていたフロンガスは、環境中に放出されると成層圏に到達。そこで強い紫外線を浴びると塩素を放出し、オゾン層を破壊したとされてきた。しかし、世界的なフロンガス規制で1990年以降オゾン層は回復している。なぜ紫外線量が増えているのか?

「オゾン層に次いで有害な紫外線を散乱・吸収するエアロゾル(大気中の微粒子)や雲量が気候変動などにより減少しているからです」(平本氏)

 紫外線には「UVA」「UVB」「UVC」の3種類がある。地上に到達するのがUVAとUVBで、UVCはオゾン層で吸収され地上には到達しない。UVAとUVBを皮膚に浴び続けるとどんなリスクがあるのか?

「UVAは4層ある皮膚の中で真皮まで届いて肌の老化を進めるといわれています。一方、UVBは強いエネルギーがあり、皮膚表面に炎症を起こしヒリヒリとした痛みと赤みを帯びる日焼けが起こります。人によっては水ぶくれができたり、皮膚の免疫力が低下して単純ヘルペスなどの皮膚疾患を発症するケースもあります。また、UVAとUVBのいずれも、場合によっては皮膚の細胞の遺伝子を破壊し、皮膚がんを招くことがあります」(平本氏)

■目や脳にも悪影響が

 紫外線を浴び続けることは目にもダメージを与える。清澤眼科医院の清澤源弘院長が言う。

「UVBは角膜、UVAは水晶体で吸収されるといわれます。海水浴場やスキー場で強い太陽の光を浴びたり、電気溶接を見ることにより長時間直接目に紫外線(UVB)が暴露されると、角膜の表面の細胞が脱落して炎症を起こします。これを紫外線角膜障害とか電気性眼炎と言います」

通常なら1日ほどで回復するが、大変な痛みを伴う。

 眼鏡やコンタクトレンズをつけている人の中には、横から入ってくる紫外線が角膜の下の空間(前房)で変に屈折し反対側に集まり火傷のような隆起を作ることも。

「これを瞼裂斑と言います。戸外で長時間活動する人は紫外線(UVA)により水晶体が濁り、その濁りによって入ってきた光が乱反射して光を眩しく感じたり、光がきれいに網膜に届かなくなり視力が低下することがあります。これが白内障です。本来は高齢者の病気ですが、若くても戸外で長時間活動する人はなりやすいことがわかっています」

 UVAの一部は、目の最奥にある網膜の一番外側にある網膜色素上皮層に達し、ダメージを与える。また、網膜色素上皮に炎症が起き、引き続いて新生血管と呼ばれるもろい血管が誘発される。そこから出血するのが加齢黄斑変性症である。

また、目から入る紫外線は脳下垂体を介して色素沈着の増加に関係するホルモン産生を活性化し、メラノサイトという色素産生細胞の数を増やすこともわかっている。そのため、肌を紫外線から守っても目を無防備にすると色黒になりやすいという。

「紫外線は脳にも悪影響をもたらします。発生学的に脳と関係が深い皮膚や目に直接紫外線を浴びると、脳内で分泌される神経伝達物資であるアセチルコリンやアドレナリン、脳内麻薬といわれるドーパミン、エンドルフィン、オキシトシンなどの分泌量が変化します。マウスを使った研究では、慢性的に紫外線の曝露を受けると、麻薬や依存性のある薬剤と同じ経路を介してエンドルフィンが放出されることが分かっています。紫外線への曝露1週間で血中のエンドルフィン値に上昇が見られ、実験後にはマウスに『紫外線禁断症状』が見られたと報告されています。また、私たちの研究において紫外線暴露は記憶・学習能力の低下につながることもわかっています」(前出の平本氏)


「小室佳代さんの告白」で、ホントは言いたかったけど言えなかったこととは?

2021-07-30 11:00:00 | 日記

下記の記事はデイリー新潮オンラインからの借用(コピー)です

前代未聞のこと
 眞子さま(29)と婚約が内定している小室圭さん(29)の母・佳代さん(54)が『週刊文春WOMAN』(6月22日発売)誌上で、胸中を告白した。どんな暴露話があるのかと宮内庁は一時ざわついたが‥…。ホントは言葉にしたかったけど出せなかった本音についてレポートする。

 同誌では、佳代さんへの密着取材1年を通して、圭さんの子育て、元婚約者Aさんとの金銭トラブル、佳代さんが抱く眞子さまへの尊敬の気持ちなどについての言葉を紹介している。
 結婚が延期になって3年目。これまで沈黙を貫いてきた佳代さんの告白について、宮内庁は一時ざわついたという。
「これから結婚しようとしている2人のことについて良いことも含めて暴露すれば、それこそ破談が現実のものとなりかねないですから、個別具体的なものに踏み込んではいないだろうという見方が宮内庁内では大勢を占めていました。とは言え、皇族の婚約相手の母親が口を開くというのは前代未聞で、宮内庁としても注意深く状況を見守ってきたところです」
 と、宮内庁担当記者。
 皇族の婚約相手の母親が様々な疑惑や疑念にさらされること自体、これまで前例がなかったわけだが、それはともかく、佳代さんのコメントの“ハイライト”は、元婚約者Aさんとの金銭トラブル報道などについて答えた以下の部分だろう。
「二年ほど前には周りの人たちに『さようなら』と別れを告げて、いなくなろうとしていたんです。中には『ちょっと待ちなさい! 悔しくないの!?』と励ましてくださる方もいました。でも『一生このまま状況が変わらないなら、もういいかな』って考えるようになってしまって」(同誌より)
「明日死のうと。今だってそう思うことはあります。本当に心身ともにつらくて。誤った話が広まるのは本当に苦しい。一つ一つ訂正してもキリがないくらい」(同)
沈黙を破った小室佳代さんの本音とは?(他の写真を見る)
告白には2つのポイントがある
 宮内庁担当記者が続ける。
「告白には2つのポイントがあると思いました。ひとつは自殺願望をほのめかしている点です。実は皇族方の間には、1948年という戦後の混乱期、三笠宮家の百合子さまの父上が自ら死を選ばれたという悲劇の記憶が共有されており、このことが佳代さんの告白で否応なくよみがえったのではないでしょうか」
 加えて、
「佳代さんの夫で圭さんの父・敏勝さん、そして敏勝さんのご両親が相次いで自ら命を絶ったと言われています。圭さんが10歳の時からわずか1年ほどの間に起こった悲劇でした。佳代さんが戦後の混乱期の一件を知っていたか否かはわかりませんが、佳代さん周辺の方々のことを踏まえれば、“今だってそう思う”と彼女が自殺願望を口にしたことで、宮内庁側に緊張感が走ったのは間違いないでしょう」
 担当記者が指摘するもうひとつのポイントとは、
「“誤った話が広まるのは本当に苦しい”という箇所ですね。これは今年4月に圭さんが発表した『小室文書』にも貫かれていたスタンスで、“自分たち親子は何も間違っていない、悪いことをしたわけではない”というアピールだと感じました。実際にそうなのかもしれませんし間違った情報はただされるべきですが、天皇陛下や秋篠宮さまがおっしゃった『国民が喜ぶ状況を願う』ための方策として見た場合、的確なやり方とは思われませんでした」
 小室文書に浴びせられた批判の中に、「見たかったのは小室さんの正当性ではなく誠意だったのに、それが果たされていない」というものがあったが、それを思い出させる見方だ。
婚約に向けて色々と我慢したこと
 別の宮内庁担当記者によると、
「佳代さんは取材記者に結婚問題について聞かれると、“書かれては困ります”と言いつつも、ポロリポロリとその胸中を明かしていますね。本音がだいぶ出かかっているけれどやっぱり言えない‥…その間を行きつ戻りつしている印象を受けました。実際、“小室家としては婚約に向けて色々と我慢したことがあった”ということを言いたいのかなと推察されました」
 例えば、
「圭さんは当初、NYフォーダム大ではなくハワイの大学を志望していたようです。そのことを秋篠宮ご夫妻に伝えたところ、これからハワイ訪問の公務があり、間をおかずにハワイ留学となればあれこれ詮索されるかもしれないなどと、紀子さまから留学先の変更を“お願い”されて、それを受け入れたことがあったそうです」
 さらに、
「そもそも元婚約者Aさんとの間にトラブルはないと佳代さんは説明し、ご夫妻もそれで納得していたのに、トラブル報道が出たとたん、手のひらを返されるように態度が硬くなられたのではないかという思いがあるとか、そういったことではないでしょうか。特に紀子さまとの関係構築について、なかなかうまく行かないという風に佳代さんは感じていたようです」
 結婚前に両家の思惑が異なるがゆえに感情的に対立するなんてことは庶民でも珍しいことではないが、このまま結婚へと話が進んだとしても、秋篠宮家と小室家の距離を縮めるのはそう簡単ではなさそうだ。
デイリー新潮取材班


口の衰えから全身フレイルに!口の老化度をチェック

2021-07-30 08:30:00 | 日記

下記はハルメクWebからの借用(コピー)です

加齢とともに気を付けたいのが、フレイル(虚弱)です。フレイルになると、免疫力の低下にもつながるため、特に感染症などの流行時は注意が必要に。フレイルを招く要因の一つ「オーラルフレイル」を予防するには?
目次
    1. 自覚しづらい「お口の衰え」がフレイルを招きます
    2. あなたは大丈夫? オーラルフレイル危険度チェック
    3. 噛む力が低下すると、栄養状態も悪化
    4. 「お口の衰え」を見過ごさないために自覚しづらい「お口の衰え」がフレイルを招きます
「寝たきりや要介護にならないために意識したいのは、口腔機能の低下である“オーラルフレイル”です。口の衰えは本人も気付きにくいのですが、真っ先に老化の兆候が表れる場所です」。東京大学高齢社会総合研究機構 機構長・未来ビジョン研究センター 教授の飯島勝矢さんは、そう指摘します。

オーラルフレイルが注目されるのは、口の衰えが、全身の衰えに直結することがわかってきているからです。
飯島さんを中心に東京大学高齢社会総合研究機構は、千葉県柏市に住む65歳以上の健康な人2044人(平均年齢73歳)を対象に「柏スタディ」と呼ばれる調査研究を実施中です。2012年から4年間追跡したところ、調査開始時点でオーラルフレイルだった人は、そうではない人より、要介護になるリスクが2.4倍、総死亡リスクも2.1倍高いとの結果が出たのです。
まずは次のチェックシートで、オーラルフレイルの危険度を確認してみましょう。あなたは大丈夫でしょうか。
                あなたは大丈夫? オーラルフレイル危険度チェック

 噛む力が低下すると、栄養状態も悪化
チェックシートの一つ一つの項目は、硬い物が食べにくい、お茶や汁物でむせることがあるなど、生活に支障が出るほどのことではありませんが……。
「オーラルフレイルになると、軟らかいものを好むようになって噛む力が衰えます。そうなると、硬い食べ物を避けるため、ますます噛む力が低下。栄養状態も悪化して口の回りや体の筋力が落ちる悪循環に陥ります。機能低下が口から全身へ広がり、要介護、寝たきりへとつながる人も少なくありません」と飯島さん。
考えてみれば、口は、食べたり飲み込んだりする他、コミュニケーション、唾液の分泌、呼吸など、生きる上で欠かせない役割を果たしています。
例えば、私たちは、肉などの食べ物が口に入ると、噛んで細かくして飲み込みやすい形状にし、舌を使ってのどから食道へ送り込みます。特に意識することなく、話をしながらでも、噛んで飲み込むことを繰り返しているわけです。
ところが、口のことへの関心が低下し、歯が少なくなったり、舌や唇、口の回りの筋肉が思うように動かせなくなると、滑舌が低下し、食べこぼし、わずかなむせなどが生じ、オーラルフレイルになります。
 「お口の衰え」を見過ごさないために
「年のせい」などと放置すると、ますます噛む力が弱まって、身体的なフレイルが顕著になり、やがて要介護、寝たきりになってしまう人もいます。急に介護が必要な状態になるわけではなく、第1段階から第2段階、第3段階へ徐々に進んでいくのです。
「オーラルフレイルだと気付いた時点で歯科検診に行ったり、口の周囲の筋肉を鍛えたりすれば、第2段階から第1段階、そして健康な状態へ戻せます」と飯島さんは助言します。オーラルフレイルになっていない人も安心せずに、口のケアをしましょう。

■教えてくれた人
飯島勝矢さん
いいじま・かつや 1990年東京慈恵会医科大学卒業。医師、医学博士。東京大学大学院医学系研究科加齢医学講座講師、米国スタンフォード大学循環器内科研究員などを経て、現在は、東京大学高齢社会総合研究機構 機構長・未来ビジョン研究センター 教授。専門は老年医学、総合老年学。著書に『東大が調べてわかった 衰えない人の生活習慣』(KADOKAWA刊)など。