1999年制作。アメリカ。
キンバリー・ピアーズ監督、ヒラリー・スワンクがアカデミー賞主演女優賞受賞。
実在の性同一性障害の女性で若くして殺害されたブランドン・ティーナの人生を描く。
見終わった後、実にやりきれなく、胸が痛い気持ちでいっぱいになりました。
と同時に、
社会に投げかける強いメッセージがあり、
観客一人一人の心に響き、考える時間を持たせる、、、
という映画の持つ使命をしっかりと果たしている映画ではないかと感じました。
ヒラリー・スワンク演じるブランドンは、普通に男性として暮らしたかった。
ただひたすらそれを願っていただけなのに、、、、。
純粋で優しい人間が、差別され、心身ともに傷つけられていく様を、
ヒラリー・スワンクがとても繊細で誠実に演じていました。
目を向けられないほど、胸を刺す悲しみや痛みが伝わってきました。
「プライベートモーメント(演技エクササイズの一つ)が成功したとき、
観客は見てはいけないものを見てしまった感覚になり目を背けたくなるほど、
真実が表現される」
NYでワークショップを受けた際に聴いた言葉を思い出しました。