1つ前の記事で書いたように、日本で観測できる皆既月蝕中の惑星食は確かに442年振りなんだけど、世界では皆既月蝕中の惑星食はその間も何度も起きてる訳です。
で、その度に、大きな出来事が起こっているのです。
ただ、今日の月蝕で、明日すぐに何かなるというスパンでの話ではなく、そこを岐路にしつつ、何かしらの事象が実現されるのは半年~数年の時間がかかることでもあるので、じゃあ、明日の天王星食を伴った皆既月食によって、何が起こるのか、それは明日や明後日に起こるのかというと、残念ながら(?)そうではありません。
おそらく数か月~数年の時間がかかって現実化してくるでしょうし、それも恐らく後世に振り返れば・・・という風になると思います。
今、真っ只中にいる私たちが、今、起こりつつあることを知ることは難しいでしょう。
とは言え、この月蝕満月のホロスコープを読み解くことで、その手掛り、起こることの性質の予想をすることはできます。
世界の大きな動きは、個人にはコントロールできませんが、この時の宇宙の氣、エネルギー、作用を読み解き、自分の人生に活かすことはできます。
まず、日本時間でホロスコープを立てると、この月蝕満月&天王星食は11ハウスの牡牛座で起こります。
11ハウスは個人レベルであれば、友人やサークルなど平等な関係の集まり、未来への展望の場です。
そこに牡牛座の満月(月蝕)に天王星が掩蔽されます。
牡牛座は衣食住の安定、安全性、物質的な豊かさ、価値観を司るサインであり、このサインでは月はエグザルテーション(高揚)しますので、より強く月蝕満月の力を発揮します。
今回の月蝕はドラゴンヘッド(未来、幸運の入り口)側で起こりますので、未来や幸せに向かって、衣食住の安定、物質的な豊かさ、その価値観を書き換えて発展してゆくことになります。
既に数年、牡牛座を運行中の天王星。
これは私たちが自ら稼ぐ能力や価値観、貨幣経済の仕組みなどを改革していく力をサポートしています。
天王星が牡牛座に入った2018年頃から、例えば暗号通貨が金銭に準じた価値を持つものと認知されるようになったり、それまでクレジットカードを使うのもコワいと言っていた人が、現金に変わってWAONやPayPayでお買い物を決済したりといったことが普及し始めました。
これまでの現金という現物のお金から、データや仕組みによるデジタルなお金への移行が始まった訳です。
そんな改革の牡牛座天王星が、月蝕満月という死と再生のプロセスの月に重なり隠されるのです。
月蝕で欠けてゆく月は、私たち地球の影です。
皆既月蝕の赤銅色の暗い光は、私たちの意識の影です。
恐れ、心配、怒り、欠乏感、悲しみ…それらの影。
牡牛座のテーマは、人類が長い歴史の中で、常に向き合ってきたテーマです。
衣食住の安定、安全、安心を求める欲求。
私たちは自分が安全に快適に生きる手段、能力、価値観を、今、一度壊され再構築していくのかも知れませんし、その為に、直近で自分の生き方、仕事などを変えることもあるでしょう。
だけど、今回の天王星食を伴った月蝕満月は、そもそも、生きるに必要な物は何なのか?そういった価値観の根底に働きかけます。
または、全ての人にとって、安全を獲得するための物質を得る手段が貨幣である必要があるのかという問い。
貨幣の配分の原理原則に対する考え方の変更。
貨幣という仕組みそのもの。
1年に300万円稼ぐ仕事と、1億円稼ぐ仕事は、そんなに価値が違うのか、それを行う人の価値がそんなに違うのか?
そもそも人間の労働を減らすために、機械化が進んでいるのに、それによって仕事が減り、仕事を出来る人数が減ることを困ったことと捉えること。
労働によって分配される金銭によって物質やサービスを交換し、生きること。
そこから価値観が変わっていく。
現代において、この地球上に80億人分の労働など既に無いのです。
人間が牛馬として労働する時代から、ここまで進化してきたわけなので、そもそも労働または仕事の対価としての貨幣という考え方自体がもはや現実の方向性と合わないのです。
そういったものを変えていく牡牛座天王星。
だけど残念ながら、今日明日にこの月蝕の効果を目にするのは不可能でしょう。
徐々に変わり、いつかガラッと変わった後に、その切っ掛けとなった瞬間に思い至るのですから。
天王星は、発明、技術も司ります。
新しい発明や技術を取り入れていくこと。
そこがこれからの時代を生きる上で大切な要素になるでしょう。
これまでの自分の価値観の書き換え。
そして、国レベルでは、今回の月蝕満月は11ハウス、つまり国際的な友好関係の場で起こりますから、ただあちこちの国にいい顔をして、お金をバラまけば、なんとなく平和でいられた日本から変わらざるを得ないでしょう。
だけど、MCに魚座の海王星が乗っている以上、政府やリーダーは国を導くような強いリーダーシップは取れなさそう。
自力で生き抜く力を、私たち一人一人が身に着けるしかないようです。
この先、水瓶座を運行する土星、山羊座から水瓶座に移動していく冥王星によるインパクトが何度も私たちに降りかかります。
そうした荒波を生きた先に、次の時代の輝きが観えるのでしょうね(´・ω・`)
大変な時もあるだろうけど、明るく、楽しく、積極な心で生きること。
蠍座太陽は5ハウス。
喜び、楽しみ、クリエイティビティの場にあります。
自分を楽しませること、自分で楽しむこと。
どんなに大変であっても、世界には楽しい事や嬉しいこともあると教えてくれます。
まさに、一人一人が、自力で輝く世界に入っていくんですね。
それは孤独なのではなく、同じように隣に人がいて、助け合ったり、慰め合ったりするのでしょう。
上下関係でなく、平等なフラットな関係の中で。
風の時代だもんねぇ(*´▽`*)
ということで、お天気よかったら、月蝕満月を眺めましょ(^_-)-☆