Carpe Diem

シンシナティ大学で都市計画を勉強していた、ある大学院生の物語。現在はマンハッタンで就活。

後悔しないように

2012-01-22 15:18:33 | daily life
久しぶりに大学からの友達と話した。
本当にインスピレーションをもらった気がする。
ずっと自分のことばかり考えている僕と、
周囲のこと、社会のことを考えている友人と。

僕は大学院に入って、また勉強が忙しくなってから
また自分のことばかり考え、小さな世界に閉じこもっていた、
そんなことに友達と久しぶりに話して気がついた。

大学院では技術的なこと、
例えば研究の方法、論文の書き方は教えてもらえるけど、
社会に少しでも貢献する為にはどうしたらいいか、
人としてどうやって正しく生きていけばいいか、
そういう一番根底にあって、大切なものを教えてくれない。
当たり前のように聞こえるかもしれないけど、
技術より、ずっと大事なことだと僕は思う。

またアメリカという全く新しい場所に来て、
日本や中国とは違う社会問題に直面してから、
自分を取り巻く社会については少しずつ考えるようになった。
でもいくら考えても本を読んだり、調べてみたりしなければ、
まったくその問題を体系的に理解し、掘りさげていけない。
論理的な考えをしないと、論理的な行動はできないはずだ。
僕は友人との会話中はまったくだめだった。

残りの大学院生活は課題を早く終わらせて、
(睡眠時間を削って、)
たくさん本を読もう、人として正しくいれるように。
論理的にものごとを捉えよう、問題を解決するために。
そして何か一つ行動してみよう、周囲によい影響を与えれるように。

人生は限りあるものだから、
やりたいことを今すぐにやろう、
やらなけばいけないものを早く片付けて。
最高にワクワクした一瞬を過ごせるように。







Food bank

2012-01-22 12:37:57 | study abroad
学部の地域サービスの一環で"Foodbank"でボランティアをしてきた。
ボランティアと言っても、工場みたいなところで食品の荷造りをするだけなので、
日本の倉庫のアルバイトと同じような感じだった。

僕は今回のボランティアを通して、
この"Foodbank"の取組みについて少しだけ理解することができた。
Foodbankとはアメリカから始まった取組みで、
スーパーなどが中心となりで包装不備や余った食品を
食べ物を十分に得ることが出来ない人たちに再配分する仕組みだ。

アメリカではこのような市民を中心とした、
自分たちの街を良くしていこうという活動が盛んなのが印象的だ。
ただ問題点はこの団体のようなNPOやNGOなどは資金源が乏しく、
地元の企業や行政に頼らざる終えない。
昨日のFoodbankでは地元の大手スーパーの"Kroger"を始めとする、
数社から奨励金というような資金補助を受けて活動している。
そして限られた予算の中で活動するので人件費も抑えなければならない。
それで僕たちのようなボランティアの手も借りる。

ここシンシナティでは貧困が引き金となって、様々な問題が山積みだ。
それに対して政府だけでなく、地元の市民や企業が協力して問題に取り組む。
ここでは一人、一人が地域を良くしていこうと躍起になっている。

ただ、決定的な問題は貧困ということに有効な解決策を見つけられないということだ。
世界恐慌が過ぎ去って行くのをただ見守って行くしかないのだろうか。
もっと具体的な問題点がどこにあって、解決する為にはどうしなければならないのか、
正確に問題を把握しなければならなさそうだ。